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欧州企業の配当、今年は最高へ-手元資金が設備投資に回らず

「設備投資か、株主への利益還元 か」の選択肢を与えられた欧州の企業経営者は、後者を選んでいる。

ブルームバーグが集計したアナリスト予想によれば、ストックス欧 州600指数を構成する企業の今年の配当は1株当たり11.54ユーロ と、2002年のデータ集計開始以来最高となる見通し。営業活動によるキ ャッシュフローは1株当たり37.45ユーロと、11年以来の高水準になる 見込み。ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁のユーロ防衛方針を受け、 株式相場は09年以来2倍強に上昇している。

欧州企業は現金残高を少なくとも03年以来の最高に近い2兆ユーロ (約281兆円)に膨らませていることがブルームバーグの集計データに 示されている。欧州は昨年、過去最悪のリセッション(景気後退)から 脱したものの、企業経営者はユーロ圏の景気回復に依然として懐疑的 で、金融政策の成果を見極めたい考えだと、RMGウェルス・マネジメ ントのスチュアート・リチャードソン氏は指摘する。

RMGの最高投資責任者(CIO)として約1億ドルの運用に携わ るリチャードソン氏は、「カネがあっても企業は大型の設備投資プログ ラムに支出したくない」と述べ、「企業はどこで成長が見られるのか不 透明感を抱いている。企業経営者はバランスシートの強化と株価のてこ 入れに非常に大きな重点を置いている」と分析した。

ブルームバーグの集計データによると、ストックス600指数構成企 業の手元現金は08年以降に倍増した一方、1株当たり設備投資額は08年 の20.17ユーロから昨年は18.37ユーロに減少した。

原題:Record European Dividends Keep 2 Trillion Euros Out of Factories(抜粋)

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