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タルーロ理事:FRBは賃金圧力の防止で性急に動くべきでない

米連邦準備制度理事会(FRB)の タルーロ理事は9日、リセッション(景気後退)に伴い米経済ですぐに 調達可能な労働力が減少したとの考えから、FRBが予防的な利上げを 行うべきではないと述べた。

同理事はワシントンでの講演で、「われわれは実証可能なインフレ 圧力が存在するところまで、労働市場が実際に逼迫(ひっぱく)した兆 候に引き続き注意する必要がある」と指摘。「近年構造的な失業が増加 した可能性があるとの議論に基づいて、こうした圧力を予想して予防的 に行動すべきでない」と語った。

同理事はまた米経済にとって「重要な課題」として、生産性の伸び 鈍化や国民所得に占める労働者のシェア低下、格差拡大、経済的流動性 の低下を挙げた。

タルーロ理事は金融政策について、2つの責務のうち完全雇用に重 点を置くことで、「所得が最も低い層の賃金押し上げにつながり、所得 不均衡を若干相殺する要因」になり得ると語った。

同理事は近く賃金インフレになるのではないかとの懸念を否定。3 月の失業率は6.7%と、前年同月の7.5%から低下したものの、「切望さ れている幅広い賃金回復の初期の兆候を目にしているだけだ」と指摘し た。

原題:Tarullo Says Fed Shouldn’t Rush to Avert Any Wage Pressures(抜粋)

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