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欧州債:イタリア債が値上がり、スプレッド縮小-ECBに期待

9日の欧州債市場ではイタリア国債 が値上がりし、ドイツ国債に対する利回り上乗せ幅(スプレッド)が縮 小した。欧州中央銀行(ECB)が資産購入の開始に踏み切り域内の高 利回り国債の需要を支えるとの見方が広がり、悪化しつつある景気見通 しは材料視されなくなっている。

イタリア10年債の同年限のドイツ国債に対するスプレッドは3日ぶ りに縮小。イタリアのレンツィ首相は8日、同国の経済成長率見通しを 下方修正した。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)の債券ストラテジスト、ジョ ン・レイス氏(ロンドン在勤)は「比較的悪い材料が出た時でさえ、全 てがその影響を免れるようだ。市場関係者は直視する準備が整ってい る」と指摘。「利回りを求める動きがまだある」と語った。

ロンドン時間午後4時23分現在、イタリア10年債利回りは前日比2 ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の3.20%。同国債(表 面利率4.5%、2024年3月償還)価格は0.17上げ111.165。

一方、同年限のドイツ国債利回りは2bp上昇し1.58%。イタリ ア10年債のスプレッドは162bpと、2011年6月以降の最小まで約3b pとなった。

この日はギリシャ10年債利回りが4年ぶりに6%を下回った。同国 は10日、25億ユーロ相当の5年債を発行する予定。INGグループによ れば、ECBが量的緩和策を打ち出すとの観測でギリシャ債の需要は強 まりそうだ。

事情に詳しい関係者によると、ギリシャの2019年4月償還債の発行 を担当する金融機関はバンク・オブ・アメリカとドイツ銀行、ゴールド マン・サックス・グループ、HSBCホールディングス、JPモルガ ン・チェース、モルガン・スタンレー。

原題:Euro Bonds Ignore Growth Concern on ECB Before Greece Sells Debt(抜粋)

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