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NY外為:ドル指数が5カ月ぶり低水準、FOMC議事録で

ニューヨークの外国為替市場ではド ルが下落。主要国通貨バスケットに対するドル指数は約5カ月ぶりの安 値に下げた。米連邦準備制度理事会(FRB)が公表した連邦公開市場 委員会(FOMC、3月18-19日開催)の議事録によれば、一部参加者 は主要政策金利の予測中央値の上昇が今後見込まれる引き締めペースを 過剰に示す恐れがあると指摘した。

この日の円は主要通貨の大半に対して下落。前日は対ドルで昨年8 月以来で最大の上げを記録した。

ロイヤル・バンク・オブ・スコットランドの為替ストラテジスト、 ブライアン・デンジャーフィールド氏は、「予測が利上げペースを過剰 に示すとFOMC議事録で指摘した点に、市場参加者は非常に注目し た」と述べ、「ドルはハト派的なメッセージを背景に若干下げた。ただ し、市場は若干、深読みし過ぎている感じがある」と続けた。

ニューヨーク時間午後5時現在、ブルームバーグ・ドル・スポット 指数は0.3%下げて1005.62。4日連続で低下した。一時は昨年10月30日 以来の最低となる1005.10まで下げた。

円は対ドルで0.2%安の1ドル=102円。ユーロに対しては0.6%下 げて1ユーロ=141円32銭。ドルは対ユーロで0.4%下げて1ユーロ =1.3855ドル。

ボラティリティー指数

ドイツ銀行FXボラティリティー指数は9日連続で低下。この日は 2ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01%)低下し、6.59%となっ た。終値ベースで2007年7月以来の最低だった。

円は前日に対ドルで上昇。日本銀行の黒田東彦総裁が、「雇用は昨 年予想した以上に改善をしてきている。失業率も有効求人倍率もほとん どリーマンショック以前のピークに達している」と指摘した。

日本銀行は8日の金融政策決定会合で、政策方針の現状維持を全員 一致で決めた。政策運営ではマネタリーベースが年約60兆-70兆円に相 当するペー スで増えるよう金融市場調節を行う方針を据え置いた。

FOMC議事録

FOMC議事録によると、一部参加者は金利予測が、FOMCの緩 和を弱める動きを示唆すると誤解される恐れがあると懸念を表明した。 議事録では「数人の参加者は政策金利予測の中央値の上昇が、予測にお ける変化を過剰に示したと指摘した」と記されている。

イエレンFRB議長が前回FOMC会合後の記者会見で、資産購入 プログラム終了後6カ月前後で利上げが実施される可能性があるとの認 識を示した後、ブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.8%上昇し た。前回の会合でFOMCは月間の資産購入額を100億ドル引き下げ て550億ドルとした。

USフォレックスの通貨ストラテジスト、ケン・ウィリス氏(トロ ント在勤)は、「前回のFOMC会合後のイエレン議長の発言に市場が 飛びついた事実を修正したことが、今回の重要な点だ」と述べ、「議事 録は当局が継続的にハト派姿勢で一致していることを示した」と続け た。

先進10カ国の通貨で構成されるブルームバーグ相関加重通貨指数に よると、ドルは今週1.3%低下。ユーロは0.2%低下、円は0.8%上昇し た。

原題:Dollar Gauge Falls to Lowest in 5 Months After Fed; Lira Drops(抜粋)

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