コンテンツにスキップする

IDEテクノロジーズ、浮体式淡水化設備の事業化で日本と交渉

海水淡水化プラントの建設や運営を 手がけるイスラエルのIDEテクノロジーズは、浮体式淡水化設備の事 業提携で日本の企業と協議を開始した。

同社事業開発部門取締役のウディ・ティロシ氏が7日、ブルームバ ーグ・ニュースとの電話インタビューで明らかにした。ティロシ氏は、 3年以内の市場参入を目指すIDEの浮体式淡水化設備は85万人の都市 に水を供給することができ、日本の造船会社も提携先の候補となると話 した。特定の企業名に言及すること避けた。

IDEによると、気候変動で淡水需要が急増する可能性があるが、 陸上の淡水化設備を建設するには最大10年かかる。ティロシ氏は、アフ リカの新興諸国などにとって建設費を調達することが難しく、降雨が戻 った場合、陸上の設備だと無駄になる可能性があると指摘した。

ティロシ氏は「これによって水市場が一変するだろう」とし、複数 の国の企業と協議していることを明らかにした。しかし、日本企業との 協議が最も進んでいると述べた。

世界の市場で中国と韓国に追い抜かれた日本の造船業界は隙間市場 を模索している。近年は海洋油田・ガス向けに浮体輸送施設の開発を進 めている。

ティロシ氏によると、浮体式淡水化設備はサウジアラビアなどで数 例があるが、今までの技術では普及を図るにはコストがかかりすぎると いう。同氏は逆浸透膜技術を導入するとコストが大幅に低減できるとの 見方を示した。

デロイトトーマツコンサルティングが3月28日に発表したリポート によると、洋上淡水化設備の規模は2025年ごろまでに年間売上高が最 大4000億円に達する見通し。同社に調査を委託した国土交通省船舶事業 課の中川直人課長補佐はIDEの淡水化設備について、「国交省として も大変関心がある」と述べた。さらに「日本企業の中でIDE社のパー トナーとしてプロジェクトをやりたいのであれば、同社を紹介したい」 と日本企業の参画を支援する方針を示した。

原題:Israel’s IDE in Japan Talks to Build Floating Desalination Plant(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE