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リヒテンシュタインでバンカー射殺、容疑者自殺か-係争の末

リヒテンシュタインのバルツァース にある金融機関の地下駐車場で7日、バンカーが撃たれて死亡した。警 察当局によれば、容疑者の男はその後自殺したもようだ。両者は投資フ ァンドをめぐる係争の渦中にあった。

リヒテンシュタインの警察が7日にウェブサイトで発表したところ では、48歳の男性が同日午前7時半(日本時間午後2時半)ごろバルツ ァースの地下駐車場で銃撃された。犠牲者の身元や勤務先については明 らかにされていない。スイスのラジオ1は、バンク・フリックの行員か らの情報として、死亡したのは同行のヨルゲン・フリック最高経営責任 者(CEO)だと伝えた。

警察によれば、ヨルゲン・ヘルマン容疑者がリヒテンシュタインの ナンバープレートを付けた自動車で現場から逃走。当局はその後、バル ツァースから北に25キロ離れた地点で自動車を発見。旅券と犯行を認め る文書が残されているが見つかり、容疑者は自殺を図ったようだと発表 した。

ラジオ1によると、ファンドマネジャーだったヘルマン容疑者は、 リヒテンシュタイン政府およびバンク・フリックとの係争が何年も続い ており、同容疑者の名前で登録されたウェブサイトには、リヒテンシュ タイン政府と金融市場当局が「私の投資会社ヘルマン・ファイナンスと そのファンドを違法な形で破壊し、生計を奪った」という主張が掲載さ れていた。

ウェルスマネジメント(富裕層向け資産運用)と投資助言を専門に 行うバンク・フリックは、1998年に創業された。同行のウェブサイトに よれば、2012年末の顧客資産の運用額は約35億スイス・フラン(約4060 億円)。同行に電話したところ、「死亡」に伴い銀行の業務を停止した というボイスメールのメッセージが流れた。警察の報道官に電話と電子 メールでコメントを求めたが、これまでのところ返答はない。

バンク・フリックのマリオ・フリック非常勤会長は、1993-2001年 にリヒテンシュタインの首相を務めた。ウェブサイトによれば、ヘルマ ン容疑者は、リヒテンシュタイン政府に2億スイス・フラン、バンク・ フリックに3300万スイス・フランの賠償を求める訴訟を起こしている。

リヒテンシュタインで殺人事件が発生したのは11年以来のことだ。

原題:Liechtenstein Banker Shot Dead in Reported Investment Feud (1)(抜粋)

--取材協力:Paul Verschuur、Giles Broom.

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