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債券は反落、超長期ゾーンの売り圧力が重し-超長期先物が大幅安

債券相場は反落。今週に2回の国債 入札を控えて超長期債中心に売り圧力が強まり、相場を押し下げた。12 年ぶりにきのう取引再開した超長期先物相場の下げが大きくなった。

債券先物市場で中心限月の6月物は前日比3銭高の144円92銭で開 始し、144円94銭まで上昇。その後は水準を切り下げ、午後に入ると9 銭安の144円80銭を付けた。結局は5銭安の144円84銭で引けた。超長期 債先物の6月物は5銭高の198円90銭で始まった後、水準を大きく切り 下げ、一時は55銭安の198円30銭まで下げた。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の333回債利回 りは前日比横ばいの0.61%で始まり、その後は水準を切り上げ、午後に 入ると1ベーシスポイント(bp)高い0.62%に上昇。20年物の148回債利 回りは2bp高い1.495%。30年物の42回債利回りは2.5bp高い1.69%。

SMBC日興証券の山田聡シニアクオンツアナリストは、あすは超 長期ゾーンを対象にした流動性供給入札、11日には30年債入札を控える 中、調整の動きと指摘。超長期ゾーンの需給が改善するのは「来週17日 の20年債入札以降ではないか」と話した。

財務省は9日午前、既発国債を追加発行する流動性供給入札を実施 する。残存期間15.5年超から39年未満が対象銘柄で、発行額は3000億円 程度。今回の入札から証券会社や銀行の23社で構成するプライマリーデ ィーラーには発行額3%の応札義務が課せられる。11日には30年債入札 が予定されている。発行額は前回債より1000億円増の7000億円程度。

日銀決定会合

日銀は8日の金融政策決定会合で、政策方針の現状維持を全員一致 で決めた。ブルームバーグ・ニュースがエコノミスト36人を対象に行っ た事前調査では全員が現状維持を予想していた。午後3時半からは黒田 東彦総裁が定例会見を行う。

マスミューチュアル生命保険運用戦略部の嶋村哲金利統括グループ 長は、金融政策は予想通り現状維持としながらも、「消費増税の影響の ほか、成長戦略を含めて、国債買い入れは縮小しにくく、追加緩和期待 はくすぶっている」と話した。

総裁会見について、野村証券の松沢中チーフストラテジストは「企 業短期経済観測調査の評価が焦点だろう。同調査は現状DIが改善、先 行きDIが悪化、企業の物価見通しが1年後に1.5%と解釈次第でどち らにも取れる内容だ。楽観・悲観のどちらにバイアスを置いて解釈する かで、日銀の追加緩和への距離感も見えてくる」と説明した。

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