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4月4日の海外株式・債券・為替・商品市場

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は 次の通り。

◎NY外為:ドル下落、米雇用が予想下回り-新興国通貨高い

ニューヨーク外国為替市場ではドルが新興国通貨の大半に対して下 落。3月の米雇用統計で非農業部門雇用者数が市場予想に達しなかった ため、連邦公開市場委員会(FOMC)が金融緩和策を継続するとの思 惑が強まった。

ドルは対円で7日ぶりに下げた。3月の雇用者数は19万2000人増 と、予想の20万人増を下回った。ブラジル・レアルが新興市場通貨の上 げをけん引した。同国中央銀行はレアルの下支えに向け通貨スワップ入 札を実施すると発表した。カナダ・ドルは同国の雇用増を背景に4週間 ぶり高値。

シティグループの主要10通貨(G10)戦略の米州責任者、リチャー ド・コチノス氏は「非農業部門雇用者数は強気派を失望させたが、景気 が予想外に軟化する兆候は示していない。一方、金融当局に量的緩和の 縮小を加速させるほど強くもなかった。ベータ値の高いG10通貨と新興 国通貨が勝ち組だ」と述べた。ベータ値の高い通貨はボラティリティが 高い傾向がある。

ニューヨーク時間午後5時現在、ドルは対円で0.6%安の1ドル =103円29銭。週間では0.5%上げ、3週連続高。ドルは対ユーロでこの 日0.1%高の1ユーロ=1.3705ドル。一時は1.3673ドルと、2月27日以 来の高値を付けた。週間では0.3%高となり、3週連続で上げた。ユー ロは対円で前日比0.7%安の1ユーロ=141円54銭。

主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポ ット指数は0.3%低下の1016.65と、3月6日以来の大幅な下げ。

円の売り越しが拡大

商品先物取引委員会(CFTC)によると、ヘッジファンドなど大 口投機家による対ドルでの円売越幅は1日現在で8万8638枚と、前週の 6万8887枚から増加した。

ブラジル・レアルは1.9%高の1ドル=2.2358レアル。週間ベース でも1.1%高とプラスに転じた。

カナダの雇用者数は4万2900人増加し、7カ月ぶりの大幅増となっ た。失業率は前月の7.0%から6.9%に低下した。

カナダ・ドルは0.5%高の1米ドル=1.0981カナダ・ドル。

米雇用統計では、2月の雇用者数が19万7000人増(速報値17万5000 人増)に上方修正された。民間部門の雇用者数は合計1億1610万人に達 し、リセッション(景気後退)前のピークを初めて上回った。失業率 は6.7%で横ばい。

「30万人増との声も」

ウエスタン・ユニオン・ビジネス・ソリューションズの市場アナリ スト、ジョー・マニンボ氏(ワシントン在勤)は「市場でささやかれて いた数字には30万増さえあった。そのため、実際の数字はやや失望を誘 った」と分析した。

ファロス・トレーディング(コネティカット州スタンフォード)の マネジングディレクター、ブラッド・べクテル氏は雇用統計について、 「現在のFOMCの進路、およびイエレン議長の発言すべてを確認する ものだ」と指摘した。

原題:Dollar Falls as Jobs Gains Trail Forecast; Emerging Markets Rise(抜粋)

◎米国株:下落、テクノロジー株売られナスダック大幅安

米株式相場は下落。ナスダック総合指数は2カ月で最大の下げとな った。グーグルやヤフーなどテクノロジー関連の大型株が大きく下落し た。強気相場で大きく上昇した勝ち組銘柄を売る動きが広がった。

グーグルのクラスA株は2012年10月以降で最大の下げ。フェイスブ ックは4.6%下落し、2日間の下落率は9.5%に達した。ヤフーは昨年11 月以来の安値。バイオテクノロジー株の指数は4.1%下げた。

ナスダック総合指数は前日比2.6%安の4127.73。下落率は2月3日 以来で最大だった。S&P500種株価指数は1.3%安の1865.09。一時は 過去最高値を更新する場面もあった。ダウ工業株30種平均は159.84ドル (1%)下げて16412.71ドル。

コニファー・セキュリティーズの株式取引ディレクター、リック・ フィア氏は「きょうの下落の前兆のような動きは2、3週前からあっ た」と指摘。「きょうはファンドマネジャーらが耐え切れずにこうした 勝ち組銘柄を処分売りに出し、パニック売りのような感じだ」と述べ た。

ナスダック総合指数は今週0.7%下落。先週は2.8%下げていた。年 初来では1.2%安。昨年は1年間で38%上昇した。

バイオテクノロジー株が安い

ナスダック・バイオテクノロジー指数は構成する121銘柄中112銘柄 が下落。特にハロザイム・セラピューティクスが27%安と大きく下げ た。同指数は先週7%安。2月28日までの1年間では79%上昇してい た。

ネットフリックスは4.9%安の337.31ドルと3日続落。昨年は株価 がほぼ4倍に上昇。12年も34%上げていた。

フェイスブックは4.6%安の56.75ドルで1月以来の安値。同社株は 昨年2倍に上昇した。

グーグルのクラスA株は4.5%下げて545.92ドルと、株式分割調整 後ベースで昨年12月19日以来の安値。

「若干神経質に」

パイオニア・インベストメント・マネジメントの運用担当者、ジョ ン・キャリー氏は「市場参加者はバイオテクノロジーやコンピュータ ー、インターネット関連で株価収益率(PER)の高い銘柄の一部に対 して若干神経質になっている」とし、「そうした強い勢いのある銘柄グ ループに対する売りの波が再び訪れつつある」と続けた。

S&P500種は1日と2日に終値ベースで過去最高値を更新した。 ブルームバーグのデータによるとPER(実績ベース)は17.3倍 で、2010年以降で最高。

チャールズ・シュワブのトレーディング・デリバティブ担当マネジ ングディレクター、ランディ・フレデリック氏は「過去最高値水準で は、投資家は週末が近づくと若干ちゅうちょし始める」とし、「週末前 に多少の利益を確定しておくことは悪い戦略ではないだろう」と続け た。

相場はこの日一時、過去最高値を更新する場面があった。3月の雇 用統計に反応した。3月の非農業部門雇用者数は19万2000人増。また労 働力人口が増加する一方で就業者もほぼ同数増えたため、失業率 は6.7%と前月から横ばいで推移した。

原題:U.S. Stocks Fall as Technology Selloff Sends Nasdaq Index Lower(抜粋)

◎米国債:1月以来の大幅高-雇用の伸びが市場予想下回る

米国債相場は上昇し、1月以来の大幅高。3月の米雇用者の伸びが 市場予想を下回ったことを背景に、金融当局が緩和策の解除を急ぐとの 警戒が後退した。

5年債利回りは2カ月ぶりの大幅低下となり、30年債利回りとの格 差は1.88ポイントに拡大した。同利回り差は先月に2009年以来の最小を 記録し、利回り曲線(イールドカーブ)はフラット化していた。米連邦 公開市場委員会(FOMC)が市場予想よりも早く、来年にも利上げを 実施する可能性を示唆したことが背景にある。3月の雇用統計によれば 平均時給は前月比横ばいで、インフレ圧力がほとんどないことが示され た。

ニューエッジUSA(ニューヨーク)の金利ストラテジスト、デー ビッド・ロビン氏は「市場は強い雇用の数字とひどい相場の動きを見込 んでいた」と指摘。「雇用統計を前に市場はあまりにもショートに傾き 過ぎていた。雇用者数の移動平均やその他の指標を見ると、当局の引き 締め政策はまったく近づいておらず、遠い先だということがうかがわれ る」と述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後5時1分現在、10年債利回りは前日比8ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01%)低下の2.72%。同年債(表面利率2.75%、2024年2月 償還)価格は21/32上げて100 7/32。

5年債利回りは10bp低下の1.70%、7年債利回りは11bp低下 の2.28%と、いずれも1月下旬以来の大幅な下げとなった。

ブルームバーグ米国債指数は今週に入ってから前日までに0.3%低 下していた。

「安心感」

5年債と30年債の利回り格差は5bp拡大し、拡大幅は終値ベース で2月7日以来の最大となった。同利回り差は3月31日に2009年10月以 来の最小となっていた。

RBSセキュリティーズ(コネティカット州スタンフォード)の米 国債戦略責任者、ウィリアム・オドネル氏は5年債と7年債に言及し、 「若干の買い安心感が広がっている。最近かなり不調だった中期ゾーン がこの日は特に上昇している」と述べた。

米労働省が発表した3月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数 (事業所調査、季節調整済み)は前月比19万2000人増加した。ブルーム バーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想の中央値は20万人増だっ た。

パイオニア・インベストメンツのバイスプレジデント、リチャー ド・シュランガー氏は「当局が緩和的な政策を維持するのはほぼ確実 だ」と指摘。「希望を持つことも必要だ。平均労働時間は増えており、 これは良い兆しだ。労働参加率も上昇している。これも良い兆候だ」と 述べた。

時給水準

雇用統計によれば、3月の労働参加率は63.2%と、前月の63%から 上昇。平均労働時間は週34.5時間で、前月の34.2時間から増えた。一 方、平均時給はほぼ変わらず。エコノミスト調査では0.2%増が予想さ れていた。

原題:Treasuries Rally Most Since January as Jobs Gain Trails Forecast(抜粋)

◎NY金:反発、3週間ぶり大幅高-米雇用の伸び予想下回る

ニューヨーク金先物相場は反発。3週間ぶりの大幅高となった。米 雇用者の伸びが市場予想を下回ったことをきっかけに景気懸念が強ま り、価値保存手段としての金買いが活発になった。

ペンション・パートナーズのチーフ投資ストラテジスト、マイケ ル・ゲイド氏(ニューヨーク在勤)は電話インタビューで、雇用のデー タは「市場予想を下回り、それが金の支えになっている」と指摘。「こ れは金融当局が注目する非常に重要な数字だ」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物6 月限は前日比1.5%高の1オンス=1303.50ドルで終了。中心限月として は先月12日以来の大幅上昇となった。

原題:Gold Rises Most in Three Weeks as U.S. Payrolls Trail Estimates(抜粋)

◎NY原油:続伸、米雇用者数の増加で需要拡大の思惑

ニューヨーク原油先物相場は続伸。米雇用統計で3月の非農業部門 雇用者数が増加したほか、2月が上方修正されたことを受け、米国で燃 料消費が増加するとの思惑が強まった。

トラディション・エナジー(コネティカット州スタンフォード)の 市場調査ディレクター、アディソン・アームストロング氏は「雇用統計 は米経済の改善を示しており、原油需要には好ましいことだ」と指摘し た。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物5月限は前日 比85セント(0.85%)高の1バレル=101.14ドルで終えた。

原題:WTI Oil Gains a Second Day as Payrolls Increase; Brent Advances(抜粋)

◎欧州株:6年ぶり高値-セメントのホルシム、ラファルジュ高い

4日の欧州株式相場は上昇。指標のストックス欧州600指数は6年 ぶり高値を付けた。統合を探り協議中のセメントメーカーのホルシムと ラファルジュの値上がりが目立った。米雇用統計で2月の雇用者数の伸 びが上方修正されたことも好感された。

スイスのホルシムは6.9%の値上がり。同業の仏ラファルジュとの 間で統合協議が進んだことを認めた。ラファルジュは8.9%上昇。仏酒 造のレミー・コアントローは3.6%高。同社買収をブラウンフォーマン が検討したとの報道がきっかけ。英格安航空イージージェットは2%上 昇。3月の旅客増加が買い材料。

ストックス欧州600指数は前日比0.6%高の339.18と、終値ベース で2008年1月以来の高値となった。米経済が悪天候の影響から持ち直し ている状況が経済指標の改善で示唆され、3月24日以降は4.6%上げて いる。今週は1.6%値上がりした。

ノルデア銀行のシニアストラテジスト、ヘンリク・ドゥルセビエリ 氏(コペンハーゲン在勤)は電話インタビューで、米雇用統計では3月 の「数値が予想に届かなかったものの、前月分が上方修正されたことを 投資家はプラスに受け止めていると思う」と指摘。「2014年に株高を期 待するなら、それをけん引するのは企業業績であり、業績が良くなるた めには一段の成長が必要だ」と付け加えた。

米労働省がこの日発表した3月の雇用統計によると、非農業部門雇 用者数(事業所調査、季節調整済み)は前月比19万2000人増加。ブルー ムバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想の中央値は20万人増だ った。前月は19万7000人増(速報値17万5000人増)に上方修正された。

この日の西欧市場では18カ国中15カ国で主要株価指数が上昇。仏 CAC40指数は0.8%値上がりし、独DAX指数と英FTSE100指数は それぞれ0.7%上げた。

原題:Europe Stocks Rise to Highest Since ’08 on Holcim, Lafarge Talks(抜粋)

◎欧州債:軒並み上昇-スペイン5年債利回りが過去最低

4日の欧州債は軒並み上昇。特にスペイン5年債が値上がりし、利 回りは過去最低となって2007年以降で初めて米5年債利回りを下回る場 面があった。

12年には米5年債利回りを7ポイント余り上回っていたスペイン5 年債利回りがここまで低下した背景には、欧州中央銀行(ECB)のド ラギ総裁がユーロを死守する決意を示してきたことが大きい。同総裁は 前日、量的緩和(QE)を含めユーロ圏を支援するさまざまな選択肢を 討議したと発言。債券購入を縮小し利上げ開始の時期を話し合っている 米連邦公開市場委員会(FOMC)とは対照的だ。この日はECB緩和 拡大の観測で、イタリアやアイルランドの国債利回りも過去最低を付け た。

ラボバンク・インターナショナルの債券ストラテジスト、リン・グ レアムテーラー氏(ロンドン在勤)はスペイン債利回りが米国債利回り を下回ったことについて、ECBとFOMCが置かれた「状況の乖離 (かいり)を浮き彫りにするものだ」と指摘。「ドラギ総裁がQE検討 を強調したのはかなりの驚きだった。スプレッドを縮小させる勢いはと にかくすごい」と付け加えた。

ロンドン時間午後4時56分現在、スペイン5年債利回りは前日比9 ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.72%。一時 は1.69%と、ブルームバーグが1993年にデータ集計を開始して以来の最 低となった。同国債(表面利率2.75%、2019年4月償還)の価格 は0.435上げて104.965。利回りは米雇用統計が発表される前、米5年債 利回りを下回った。

スペイン2年債利回りは一時6bp下げ、過去最低の0.59%となっ た。

イタリア5年債利回りは1.74%、同国2年債利回りは0.66%を付け る場面があり、それぞれ少なくとも1993年以降で最低。10年債利回りは 一時11bp低下し3.15%と、2005年に記録したこれまでの最低 の3.196%を下回った。

アイルランド10年債利回りは2.92%と、ブルームバーグがデータで さかのぼれる1991年以降で最低の水準を付けた。ドイツ10年債利回りは 5bp低下の1.55%。

原題:Spanish Yields Below America’s as Draghi Rally Breaks New Ground(抜粋)

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