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ドラギECB総裁が共闘路線構築、デフレの脅威に備え

欧州中央銀行(ECB)のドラギ総 裁はデフレの脅威が現実になるのに備え、同中銀による次の大きな行動 を見据えて共闘路線で立ち向かおうとしている。

消費者物価の上昇率はECB総裁が掲げる目標の4分の1にすぎな いことから、当局者の間では利用可能な手段として最も論争の多い量的 緩和への支持が集まっている。ドイツ連邦銀行(中銀)のバイトマン総 裁が債券購入とマイナスの預金金利を容認する姿勢を示したことは、早 期実施の可能性は低いものの、日本型デフレの回避に必要な手段は何で も行うという当局の決意の表れだ。

ドラギ総裁は3日にフランクフルトで開かれるECB定例政策委員 会で、物価上昇を抑制する要因が一時的なものか、ユーロ圏の景気回復 に根本的な脅威を突き付けるかどうかについて判断を迫られる。ECB の予測ではインフレ率は2016年まで目標を下回る水準にとどまる見通し だが、当局は3月の政策委で利下げを見送った。ブルームバーグのエコ ノミスト調査では4月も金利据え置きが見込まれている。

金利据え置きを予想するJPモルガン・チェースのエコノミスト、 グレッグ・フセジー氏は、「特にインフレ見通しはECBの追加策を正 当化できるほど既に長期にわたって悪い状態だという意見が多いだろ う。量的緩和とマイナスの預金金利に関するバイトマン独連銀総裁の最 近の発言は有用だと見ている。ドラギ総裁がしっかりと行動の構えを見 せることができる」と指摘した。

ECBはフランクフルト時間午後1時45分(日本時間同8時45分) に金利決定について発表する。ドラギ総裁はその45分後に記者会見を行 う。ブルームバーグ・ニュースが調査したエコノミスト57人のうち54人 は金利据え置きを予想した。クレディ・アグリコルとダンスケ銀行 は0.15%、ゴールドマン・サックス・グループは0.1%への利下げを見 込む。

ゴールドマンのエコノミスト、セバスチャン・グレーブス氏(ロン ドン在勤)は、小幅な利下げは「マクロ経済の観点では表面的な行動に すぎない。だが、低インフレの影響に無関心だという印象や、ハト派の 主張に沿った具体的行動に欠けているという印象を回避する上で役立 つ」と分析した。

原題:Draghi Builds United Front for New ECB Push Against Deflation(抜粋)

--取材協力:Kristian Siedenburg.

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