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ブラード総裁:インフレさらに減速なら緩和縮小に遅れも

米セントルイス連銀のブラード総裁 は2日、インフレがさらに減速した場合、金融当局は債券購入の段階的 縮小を一時停止する可能性があると指摘した。ただ、そうした状況にな るとは予想していないと語った。

同総裁はセントルイスでのブルームバーグラジオのキャスリン・ヘ イズ、ボニー・クイン両司会者とのインタビューで、「インフレ率が目 標から下方向に乖離(かいり)しないようにすることが重要だと、なお 考えている」と発言。「インフレが一段と減速すれば、一段の行動を起 こさなければならないという強い圧力」が政策当局者に掛かると述べ た。ブラード総裁は今年の連邦公開市場委員会(FOMC)で投票権を 持たない。

金融当局がインフレ指標として注目する個人消費支出(PCE)物 価指数は2月に前年比で0.9%上昇と、1月(1.2%上昇)から伸びが鈍 化した。当局の目標である2%を2年近く下回っている。

ブラード総裁は、インフレは「低水準で安定している」とし、「上 昇に向かいそうだ」と分析。米経済の改善に加え、世界の成長に寄与す るであろう欧州の景気回復、米国における安定したインフレ期待は全 て、インフレが金融当局の目標に向かって上昇することを示唆している と述べた。

その上で、「インフレ率が1%を大きく下回り、その水準にとどま る様子が見られれば、FOMCは行動を起こす必要が出てくるだろう」 と指摘。「これは欧州中央銀行(ECB)が経験している状況と似てい る。欧州で起きた状況を受けてFOMCに強い圧力がかかっている」と 述べた。

ブラード総裁は米金融当局には「切り札がある」と言明。「緩和縮 小ペースを遅らせることが可能だ」とし、それにより政策金利の引き上 げも先送りされると説明。そうなれば「出口政策のタイミングが全て変 わることになる」と語った。

利上げ時期

同総裁は米経済成長や失業、インフレの見通しに関して自分は FOMC内で「比較的楽観している1人だ」とした上で、来年1-3月 (第1四半期)に利上げが必要になる公算が大きいと指摘。「失業率は 年内に6%ないしそれ以下に下がるとみている。成長の加速を予想して いる」とし、来年1-3月期の主要政策金利引き上げに向け「良い位 置」につくことができるだろうと述べた。

同総裁はまた、政策金利は16年末までに4%まで引き上げられる可 能性があると、他の当局者よりも高い数字を予想。これは経済の正常化 に伴い、金融政策も通常に戻るからだと説明した。

米国の景気については、今年は約3%成長と「経済にとっては良い 年になると予想する」と発言。財政をめぐる対立の緩和など「われわれ が懸念してきた成長阻害要因の多く」が後退しており、「少なくとも今 年に関しては政治論争は見られない」と述べた。

ブラード総裁はまた、債券購入の縮小を受けて投資家の関心は利上 げ時期に向けられているが、「その時期はまだかなり先だろう」と語っ た。

原題:Bullard Says Slowing of Inflation Might Prompt Taper Delay (3)(抜粋)

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