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IMF専務理事:ウクライナめぐる対立は世界の成長への脅威

国際通貨基金(IMF)のラガルド 専務理事は、ウクライナをめぐるロシアと米・欧州連合(EU)との対 立が、既に「順調と呼ぶには脆弱(ぜいじゃく)過ぎる」世界経済に脅 威をもたらしていると述べた。

ラガルド専務理事は2日、ワシントンで講演。事前に配布された原 稿によると、地政学的な緊張の高まりは、先進国で極めて低いインフレ が長期化するリスクや新興市場でボラティリティが高まるリスクと相ま って、世界の景気見通しを不透明にする恐れがあるとの認識を示した。

また、「ウクライナの状況にしっかり対処しなかった場合、より広 範囲に余波が広がる可能性がある」と指摘。地政学的緊張の解消には 「適切な政策だけでなく、適切な政治が必要だ。世界経済を加速させる ためにはその両方が不可欠だ」と続けた。

IMFを中心に国際社会はウクライナ向けに270億ドル(約2 兆8000億円)規模の金融支援を準備している。ラガルド専務理事はこの 動きについて、「国際協調が進んでいる」とした上で、成長加速のため に世界各国によるさらなる協調を呼び掛けた。

今年と来年の世界経済については、IMFは「緩やかな改善」を見 込んでいると述べた。昨年の世界成長率は約3%。IMFは来週、新た な世界経済見通しを発表する。

ラガルド専務理事は「特にユーロ圏で『低インフレ』のリスクが生 じつつある」とし、それが需要と生産を抑制する可能性があると指摘。 「欧州中央銀行(ECB)の物価安定目標達成の可能性を高めるた め」、ユーロ圏には「非伝統的手段を含めた追加の金融緩和が必要だ」 と語った。

原題:Lagarde Says Ukraine Standoff May Cloud Global Growth Outlook(抜粋)

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