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ヘッジファンドの憂鬱、3月末の投資家宛て書簡書きたくない

株式ヘッジファンドの成績を報告す る3月末の投資家宛て書簡を書かなければならない人たちに同情する -。

パフォーマンスを示唆するさまざまな指標を見ると、代替投資ファ ンドは3月には投資家に説明すべきことが大量にあっただろうと思われ る。有力ファンドの保有株のパフォーマンスを模倣するグローバルXグ ル・インデックスETFの3月の成績はマイナス2%で、S&P500種 株価指数との比較で2012年の設定以来で最悪となった。

ドイツ銀行がカバーしている銘柄でヘッジファンドの保有が多い銘 柄群は3月7日から28日までで4.5%下落。これに対しS&P500種の下 落率は1%にとどまる。一方、ゴールドマン・サックス・グループが算 出するヘッジファンドの空売り対象銘柄群の株価は年初からほぼ3%上 昇している。

何が起こったのか。地政学的緊張の高まりと米金融当局の利上げ可 能性をめぐる観測が償還請求を増やし、ヘッジファンドは一部のポジシ ョンを損失を出して整理しなければならなかったと、スタイフェル・ニ コラウスのETFトレーディング・ストラテジー責任者のデーブ・ルッ ツ氏が3月31日の電子メールで指摘した。

ヘッジファンド運用者は上昇の勢いのある銘柄に投資していたよう だが、投資家は今月パフォーマンス最良銘柄から割安銘柄へと乗り換 え、ファンドは打撃を受けたようだ。

ポジション整理

こうした一部のポジション整理は新興市場株の追い風にもなった。 空売りファンドがショートカバー(買い戻し)を迫られたもようで、 MSCI新興市場株指数は3月に2.7%上昇し年初来の下げが1%まで 縮小した。

年限が長めの米国債の下落を見込む取引も、米当局が昨年12月に債 券購入額を減らし始めたことを考えると自然に思われたが、今年1-3 月(第1四半期)にはあまり成功しなかった。ブルームバーグとマーク イットのデータによれば、iシェアーズ米国国債20年超ETFの空売り は1月13日に5年ぶり高水準に上っていたが、同ETFはそれ以 来、3.8%上昇している。

そういうわけで、ヘッジファンドの担当者らは3月末の投資家宛て 書簡を書くのが憂鬱なはずだ。

原題:Hedge Fund March Letters to Tell of Favorite Trades Unraveling(抜粋)

--取材協力:Daniel Kruger.

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