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債券は上昇、予想上回る10年債入札結果で-超長期債の買いも押し上げ

債券相場は上昇。きょう実施の10年 国債入札が市場予想を上回る強い結果となったことや超長期ゾーンを中 心とする現物債への買いが相場を押し上げた。

債券先物市場で中心限月の6月物は前日比横ばいの144円62銭で開 始し、直後に2銭安の144円60銭に下げた後、プラスに転じた。午後に 入ると水準を切り上げ、一時は144円89銭まで上昇。結局は23銭高の144 円85銭と、この日の高値圏で引けた。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の333回債利回 りは同横ばいの0.64%で開始。午後に入ると水準を切り上げ、2.5ベー シスポイント(bp)低い0.615%まで下げた。5年物の117回債利回りは 1bp低い0.19%。

SMBC日興証券の山田聡シニアクオンツアナリストは、10年入札 結果は予想を上回る強い結果だと指摘。「直近1週間に相場が調整して いたことや日本銀行が朝方発表した企業短期経済観測調査(短観)が予想 をやや下回り、先行き見通しが悪化したことなども需要を促したのでは ないか。超長期ゾーンの買いも相場を支えた」とも説明した。

超長期債利回りが大幅低下。20年物の148回債利回りは一時4bp低 い1.465%と3月24日以来の低水準を付けた。その後は1.47%。30年物 の42回債利回りは5bp低い1.66%と新発債としては3月6日以来の低水 準に達した後は1.665%。

財務省がこの日実施した表面利率0.6%の10年利付国債(333回債) の入札結果によると、最低落札価格は99円66銭と市場予想を2銭上回っ た。小さければ好調とされるテール(最低と平均落札価格の差)は2銭 と前回と同じ。投資家需要の強弱を示す応札倍率は4.76倍となり、2005 年2月以来の高水準となった。

UBS証券の井川雄亮債券ストラテジストは、10年債入札について 「応札倍率は高く、市場予想を上回る堅調な結果だった」と分析。「入 札前から相場は上昇していたが、良い結果が織り込まれていたのだろ う」とも話した。

日銀が発表した3月調査の短観では、大企業製造業DIはプラス17 と前回調査から1ポイント改善したが、事前予想プラス19には届かなか った。大企業・非製造業DIは4ポイント改善のプラス24と予想通り。 消費税上げが反映される3カ月先のDIは大企業・製造業がプラス8、 同非製造業がプラス13となった。

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