米国債:2年債が上昇、FRB議長が緩和策必要と表明

31日の米国債市場では2年債が上 昇。2年債利回りはほぼ6カ月ぶりの高水準から低下した。イエレン米 連邦準備制度理事会 (FRB)議長は労働市場には「相当のたるみ」 があると指摘し、雇用回復には金融当局の前例のない緩和策が「当面」 は必要だと述べた。

30年債と5年債の利回り格差(イールドカーブ)は3営業日ぶりに 拡大した。イエレン議長は「目標達成には時間がかかるだろう」と発言 した。10年債は月間ベースで今年初の下落となる見通し。エコノミスト の間では、今週発表される経済統計で米国は成長軌道にあることが示さ れると予想されている。

ジャニー・モンゴメリー・スコット(フィラデルフィア)のチーフ 債券ストラテジスト、ガイ・リーバス氏は「利回り上昇のほとんどはも う終わってしまった」と述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後5時3分現在、2年債利回りは3ベーシスポイント(bp、1bp =0.01%)低下して0.42%。利回りは26日に0.47%と、昨年9月6日以 来の最高をつけた。

10年債利回りはほぼ変わらずの2.72%。同年債(表面利 率2.75%、2024年2月償還)価格は100 1/4。

月間、四半期ベースの米国債

5年債と30年債のイールドカーブは1.88ポイントに拡大。28日に は1.79ポイントと、2009年以来で最も小幅となった。過去5年間の平均 は2.23ポイントとなっている。

ブルームバーグ米国債指数は月初から0.3ポイント低下。月間マイ ナスは昨年12月以来で初めて。第1四半期では1.7%上昇した。バン ク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチの指数によると、米国債に 対する社債のスプレッドは1.73ポイントに縮小した。

投資適格級の社債を対象としたブルームバーグ米社債指数は3月 に0.1%上昇した。年初からは3.1%上昇しており、四半期ベースとして は2012年9月終了時以来で最高のパフォーマンスとなっている。

ロシアのラブロフ外相は前日、米国とロシアはウクライナ問題を外 交的に解決する必要があるとの認識で一致したと述べた。ウクライナ問 題の外交的解決に対する楽観から、10年債は下げる場面もあった。

ISM、雇用統計の予想

ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想によると、米供給管理 協会(ISM)が4月1日に発表する3月の製造業総合景況指数は54 と、前月の53.2から上昇が見込まれている。同指数で50は活動の拡大と 縮小の境目を示す。

4日に発表される3月の米雇用統計は20万人の雇用増が予想されて いる。前月は17万5000人の雇用増だった。失業率は6.6%と、前月 の6.7%から低下が見込まれている。

RWプレスプリッチの政府債取引担当マネジングディレクター、ラ リー・ミルスタイン氏(ニューヨーク在勤)は「米金融当局は資産購入 の終了後も緩和的な政策を維持すると、誰もが予想している」と述べ、 「市場は方向性を見極めようと雇用統計の発表を待っている」と続け た。

イエレン議長は31日、フルタイムではなくパートタイムの職に甘ん じる労働者が多いほか、伸び悩む賃金や低い労働参加率、失業期間の長 期化が当局による緩和策継続の必要性を示していると述べた。

原題:Treasury Two-Year Notes Rise as Yellen Says Stimulus Needed(抜粋)

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