NY外為:ドル下落、FRB議長発言で-製造業指数低下も材料

ニューヨーク外国為替市場ではドル が主要通貨の大半に対して下落。米連邦準備制度理事会(FRB)のイ エレン議長が経済には「当面」、支援策が必要だとの認識を示したこと が売りを誘った。シカゴ地区製造業景況指数の低下も悪材料。

ポンドは四半期ベースで4四半期連続の上昇。今週発表の英経済指 標は景気回復を示すと予想されている。円は対ドルで3週間ぶりの安 値。ロシアと米国がウクライナ危機について外交的な解決に取り組んで いることから、円への逃避需要が後退した。トルコ統一地方選挙でエル ドアン首相率いる与党が勝利したため、トルコ・リラなど新興市場通貨 が上昇。ロシア・ルーブルも高い。

ニューエッジ・グループの市場戦略ディレクター、ロバート・ヴァ ン・バーテンビュルグ氏は「ドルはポンドとユーロに対して軟調になっ ている。英国の経済活動が比較的好調なことが一因だ」と指摘。「欧州 中央銀行(ECB)が過去数年の緩和策の巻き戻しを続ける中、証券購 入による量的緩和策についてはECBメンバーからの支持が不足してい る。そのため、これらすべてが引き続きユーロの支援材料になると思 う」と語った。

ニューヨーク時間午後5時現在、ドルは対ユーロで前営業日 比0.1%安の1ユーロ=1.3769ドル。円は対ドルで0.4%安の1ドル =103円23銭。一時は103円44銭と、7日以来の安値を付けた。四半期で は2%上昇。対ユーロではこの日0.5%下げて1ユーロ=142円13銭。

四半期ベースでポンドはドルに対し2007年以来で最長の上昇局面。 今週発表の住宅価格は上昇が予想されている。この日は0.1%高の1ポ ンド=1.6662ドル。

トルコ

トルコのテレビ局NTVによると、地方選挙では開票率98%の時点 で与党の公正発展党(AKP)が46%を獲得した。与党は汚職疑惑に見 舞われたものの、得票率は前回2009年の統一地方選での39%を上回っ た。

トルコ・リラは1ドル=2.14リラ。一時は2.6%上げ、2.1350リラ と、1月2日以来の高値となった。

先進10カ国の通貨で構成されるブルームバーグ相関加重通貨指数に よると、ユーロは年初から0.6%下落。ドルは0.8%安。一方、円 は1.4%上げている。

3月のシカゴ地区製造業景況指数(季節調整済み)は55.9と、前月 の59.8から低下した。ブルームバー グ・ニュースがまとめたエコノミ スト予想の中央値は59.8だった。同指数は50が製造業活動の拡大と縮小 の境目を示す。

イエレン議長

イエレン議長は「異例のコミットメントはまだ必要であり、この先 当面も必要だろう。これは他の米金融当局者と広く共有している見解だ と確信している」と発言。「大不況の傷跡がまだ残っており、目標達成 には時間がかかるだろう」と続けた。

米連邦公開市場委員会(FOMC)は月間の資産購入額を550億ド ルに縮小している。昨年は850億ドルだった。イエレン議長は今月、資 産購入終了の「約6カ月後」にも利上げに踏み切る可能性があることを 示唆していた。

BNPパリバの通貨ストラテジスト、バシーリ・セレブリアコフ氏 (ニューヨーク在勤)は「シカゴ地区製造業景況指数が低下し、イエレ ン議長のコメントはややハト派的だった。ドルはやや軟化したが、4日 の雇用統計を前に対円では現在、買いが入る傾向にある」と述べた。

4日発表の非農業部門雇用者数は昨年11月以来の大幅増が見込まれ ている。

ルーブル

ルーブルはロシア中銀の目標バスケットに対して1.7%高の41.0870 ルーブル。ケリー米国務長官によれば、米ロ外相会談ではさまざまな 「アイデアと提案」が議論された。同長官は議論の内容をオバマ米大統 領と協議すると語った。

ケリー長官とロシアのラブロフ外相はそれぞれ記者会見し、ウクラ イナが受け入れ可能な合意案を目指し、双方が今後も協議を続けると述 べた。

三菱東京UFJ銀行の為替ストラテジスト、リー・ハードマン氏 (ロンドン在勤)は「米国と中国の景気減速とウクライナ情勢の緊張悪 化をめぐり足元の懸念が緩和したことを反映し、円は緩やかに軟化を再 開した」と述べた。

原題:Dollar Falls Versus Majors on Factory Drop Amid Yellen Comments(抜粋)

--取材協力:Fion Li、Kevin Buckland、Lilian Karunungan、Selcuk Gokoluk、Lukanyo Mnyanda.

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