世界は温暖化の脅威に対する準備が不十分-IPCC報告書

国連の気候変動に関する政府間パネ ル(IPCC)は31日、地球温暖化に伴い飲み水や作物生産が減り、サ ンゴ礁が破壊されるとともに、北極圏の氷が融け出していると指摘する 報告書を発表した。世界は多くの新たな脅威に対する準備が十分ではな いと結論付けた。

IPCCによれば、気候変動は世界的に生命と健康に対する重大な リスクをもたらしている。嵐が急増し、海面の上昇で沿岸部の洪水が悪 化しているほか、悪天候によりインフラが破壊され、電力網や通信・医 療サービスが中断したりしている。干ばつと洪水により作物生産も減っ ているという。

同報告書の取りまとめを共同で率いた米国のクリス・フィールド教 授は横浜から電話インタビューで、「今日の世界を見渡せば、人々も各 都市も各国もわれわれが直面している気候に関連したリスクに対して準 備ができていない」と語り、「気候変動は既に広がっており、その影響 が実際に生じている。気候変動は将来のことではない」と言明した。 IPCCの報告書は温室効果ガスの排出削減などの政策をめぐる世界各 国の政治家に対する指針となる。

原題:World Ill-Prepared for Global Warming Impacts, UN Panel Says (3)(抜粋)

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