中国の悪臭漂う湖を浄化したLGFV、透明性の欠如が問題に

中国・湖南省岳陽市が下水道を整備 してから、市内にある南湖の水はきれいになり、チェン・シュイリさん は湖で釣った魚を自分のレストランに出せるようになった。

土砂降りの雨の中、オートバイのヘルメットとダークグリーンのレ インコートを身にまとったチェンさん(38)は湖のそばにたたずみ、も う一回漁をしようと考えていた。「お客さんは本当においしいと言って くれる」と語った。「以前は表面にごみが浮くなど、湖はかなり汚かっ た。悪臭がするため近づきたいとも思わなかった」という。

岳陽市は、中国指導部が2009年の世界的なリセッション(景気後 退)対策として実施した過去最大規模の与信促進策の恩恵を受けた。新 設されたインフラにより湖は浄化されたものの、そのプロジェクトを支 えた資金調達については不透明だ。

米国であれば、そのようなインフラは投資家や格付け会社の精査の 対象となる国債か地方債で賄われ、支出は議員やメディアの監視を受け ていただろう。一方、岳陽市のプロジェクトは地方政府の資金調達事業 体(LGFV)の資金で賄われた。李克強首相は透明性の欠如や返済能 力への懸念から、LGFVの規制に動いている。

中国の経済成長が減速する中、李首相にとっての課題は債務危機の 防止に向け、新たな地方政府の資金調達システムを早急に打ち立てるこ とだ。

シティグループの中国担当シニアエコノミスト、丁爽氏(香港在 勤)は、債務が現在のペースで膨らみ続ければ、財政状況が悪化した全 てのLGFVのために中国政府が負担を肩代わりするのは困難だろうと 指摘。「本来の地方債市場と現在のLGFV債市場の大きな違いは、地 方政府の本当の財政能力と債務への直接的な責任をめぐる透明性だ」と 述べた。

原題:China Saved Lake From Stink, With Fiscal Cleanup for Li: Economy(抜粋)

--取材協力:David Yong、Fion Li、Xiaoqing Pi、Kevin Hamlin.

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