人民元、四半期ベースで20年ぶり大幅下落-景気失速を懸念

中国の人民元相場は四半期ベース で20年ぶりの大幅下落で1-3月(第1四半期)を終えた。中国人民銀 行(中央銀行)が今月、元の許容変動幅を拡大したほか、国内の景気が 失速しつつあるとの懸念が背景だ。

人民銀は17日に1営業日当たりの許容変動幅を中心レートから上下 2%と、従来の2倍に拡大した。人民銀はそれ以降、中心レート を0.28%引き下げており、31日には半年ぶりの低水準である1ドル =6.1521元に設定した。ブルームバーグ調査の予想中央値によると、中 国国家統計局と中国物流購買連合会が4月1日発表する3月の製造業購 買担当者指数(PMI)は50.1と、昨年6月以来の低水準となりそう だ。

申銀万国証券の上級マクロアナリスト、孟祥娟氏(上海在勤)は 「元高見通しが大きく後退し、元は資本流出による圧力にさらされてい る」とした上で、「投資家は中国の経済見通しに一段と悲観的になって いる。元は今年1-6月(上期)に軟調に推移する公算が大きい」と語 った。

上海市場で元は1-3月期に2.6%下落と、2007年から始まった中 国外国為替取引システム(CFETS)の集計では四半期として最大の 下げ。公定・市場レートが統合された1994年以降でも、同年1-3月期 以来の大きな落ち込みだ。31日は前週末比0.09%安の1ドル=6.2180元 で終了した。

ブルームバーグが集計したデータによると、オフショア市場でも元 は1-3月期に2.6%下落と、2010年の取引開始後で最大の四半期下落 率。31日は前週末比0.21%安の6.2167元。元の1年物ノンデリバラブ ル・フォワード(NDF)は6.2357元と、昨年12月31日から1.8%下げ た。

原題:Yuan Posts Biggest Quarterly Drop Since 1994 on Growth Concerns(抜粋)

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