米株市場は八百長試合、高頻度取引など正気でない-ルイス氏

最新のコンピューターを駆使してハ イフリークエンシー(高頻度)取引を行うトレーダーが一般投資家を出 し抜いて数百億ドルの利益を生んでいる米国の株式市場は、さながら八 百長試合のようだと作家のマイケル・ルイス氏が指摘した。同氏が1年 かけて取材・執筆した高頻度取引に関する新著「フラッシュ・ボーイズ (原題)」が31日に発売される。

ルイス氏は30日放映されたCBSテレビのインタビュー番組で、ス ピードトレーダーが取引所の支援を受けて過去10年で発展させてきた戦 略は合法だが、それが許されているのは「正気の沙汰でない」と発言。 その種の戦術は複雑過ぎて個人投資家には理解できないと語った。

同氏は「グローバル資本主義の最も象徴的な市場である米株式市場 は操作されている。一部の市場参加者が価格や投資家の注文に関する情 報をいち早く得ることが合法だと認めるのは正気ではない」述べ、投資 家がどの株式に買い注文を入れようとしているかトレーダーが最速で把 握し、まず買った後により高い価格で売り戻すという取引慣行によっ て、株式を保有する全ての投資家が犠牲になっていると指摘した。

ブルームバーグ・ビューのコラムニストでもあるルイス氏は、ニュ ージャージーとシカゴ間の通信時間を1000分の3秒短縮するためにテク ノロジー企業が通信回線に3億ドル(約310億円)を投資し、証券会社 に1000万ドルでリースしていると状況を説明した。

関係者によれば、ニューヨーク州のシュナイダーマン司法長官は、 高頻度取引を行うトレーダーのコンピューターが取引所のすぐ近くに設 置され、より速いデータストリームにアクセスできる優位な状況につい て調査の開始を決定した。米証券取引委員会(SEC)と米商品先物取 引委員会(CFTC)も市場ルールの検証が必要になる可能性があると している。

テーミス・トレーディングの株式トレーディング共同責任者ジョ ー・サルーツィ氏は「何年もくすぶってきた複雑な市場の構造問題にル イス氏の著作が大きな影響を与える可能性がある。世論に訴えるこの種 の活動によって、長く対応を遅らせてきた監督当局が重い腰を上げざる を得なくなることを期待したい」と話している。

原題:High-Frequency Traders Ripping Off Investors, Michael Lewis Says(抜粋)

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