中南米経済、08年の金融危機前より脆弱-米州開発銀が報告書

米州開発銀行(IDB)は中南米経 済について、2008年の金融危機前よりも外部からの衝撃に対して脆弱 (ぜいじゃく)だとの見解を示した。成長促進のために政府が支出を拡 大し、企業が対外債務への依存を高めていることを理由に挙げている。

IDBはブラジルで年次総会を開催。30日公表した報告書で「米国 の極端な低金利状態から抜け出すときは順調に進むか、変動が激しくな るかのどちらかであることを歴史は教えている」と指摘。「米国の短期 金利が想定される方向へと変わることで、一部の国の経済成長に強力か つ長期的な効果を与える資本流入に影響が及ぶ可能性がある」と分析し た。

IDBは米国の緩和策縮小が意外性のない形で実施される場合、中 南米の経済成長率は14年に3%、15年に3.3%になると予想。これは同 地域がインフレなしに達成できる成長率の最大値に近いという。一方で 米緩和策の縮小ペースが加速し、中国の景気減速が長引けば、この見通 しは危うくなると指摘。中南米各国は支出増加を通じて成長押し上げを 図ったことで、13年に財政が一段と悪化したと報告書に記した。

調査の取りまとめをしたIDBのエコノミスト、アンドルー・パウ エル氏は電話インタビューで、「ネガティブなショックがあった場合、 それに対処する余地は乏しくなっている」と述べた。

原題:Latin America More Vulnerable Than Pre-2008 Crisis, IDB Says (1)(抜粋)

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