JPモルガン中国投資銀CEO辞める方氏オフィスに強制捜査

米銀JPモルガン・チェースの香港 オフィスに26日、香港の汚職取り締まり機関である廉政公署 (ICAC)の強制捜査が入った。事情に詳しい関係者2人が明らかに した。JPモルガンをめぐっては、米当局が中国での採用慣行に関する 捜査を進めている。

捜査の秘密を理由に関係者が匿名で語ったところでは、ICACは JPモルガンを退職する中国投資銀行部門の最高経営責任者 (CEO)、方方氏のオフィスを捜索し、コンピューターの記録や文書 を押収した。

ICACのアラン・ツェ広報官は29日の電話取材に対し、「個別の 事案にはコメントしない」と回答。JPモルガンの香港在勤の広報担当 マリー・チャン氏はコメントを控えている。

JPモルガンのアジアでの採用慣行をめぐる当局の捜査が行われる 中で、方氏の退職が行内文書で公表されたことが24日分かった。事情に 詳しい複数の関係者によれば、米当局は同行がビジネスで便宜を図って もらう目的で政府に血縁者のいる子弟をアジアで採用していなかったか どうか調べている。

昨年の手数料ベースで世界最大の投資銀行であるJPモルガンは同 年8月、香港でのクライアントとの関係や雇用慣行について米証券取引 委員会(SEC)から情報提供を求められたことを明らかにした。

米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)は24日、中国光大 集団の唐双寧会長の子息の採用を後押しする方氏の電子メールを米検察 当局が入手したと報道。同紙によれば、方氏は不正行為について責任を 問われていないが、一連の電子メールは、中国政府系コングロマリット (複合企業)とのビジネスに発展する可能性を強調する内容になってい たという。

原題:Hong Kong ICAC Said to Search Outgoing JPMorgan CEO’s Office (1)(抜粋)

--取材協力:Vinicy Chan.

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