米国務長官:ロシアはウクライナ国境の部隊撤収を-記者会見

ケリー米国務長官は30日にパリで行 われたウクライナ危機をめぐる米ロ外相会談後の記者会見で、危機緩和 への第1歩としてロシアがウクライナ国境付近の部隊を撤収しなければ ならないと表明。ウクライナ国民の必要性を満たす外交的解決策を目指 すと述べた。

ケリー長官によれば、4時間にわたった会談ではさまざまな「アイ デアと提案」が議論された。同長官は議論の内容をオバマ米大統領と協 議すると語った。ケリー長官とロシアのラブロフ外相は別個に開いた会 見で、ウクライナが受け入れ可能な合意案を目指し、双方が今後も協議 を続けると述べたが、具体的な日程には言及しなかった。

ケリー長官は31日未明まで続いた会見で、「ウクライナでの今後の 進展で絶対必要なのは国境付近に現在集結している極めて大規模なロシ ア部隊の撤収だ」と述べ、「これらの部隊がウクライナに恐怖と脅しを もたらしている」と指摘した。

米当局者は外相会談前から、米国の推定でウクライナ東部国境近く に集結するロシア兵4万人の撤収の必要性を強調していた。オバマ政権 はこれに加え、ウクライナへの国際監視団の増強、ウクライナ政府とロ シアの直接対話、憲法改正と5月25日のウクライナ大統領選挙に向けた プロセス推進を求めていた。ロシアがクリミア編入手続きを完了したこ とから、クリミア問題は焦点から外れた。

ロシアのインタファクス通信によれば、ラブロフ外相はウクライナ 危機の要因についてケリー長官と見解が異なったものの、「ウクライナ 国民の利益に合致する打開策への外交的道筋で共通点を探る必要性で一 致した」と述べた。

ラブロフ外相は29日にロシア外務省のウェブサイトに掲載された声 明で、ロシアがウクライナに対し、地域の権限拡大や北大西洋条約機構 (NATO)の外での非同盟の立場維持、ロシア語を第2公用語とする ことを求めていると明らかにした。28日にはプーチン大統領とオバマ米 大統領が電話会談を行っている。

ウクライナ外務省は30日の声明で、ラブロフ外相の提案を拒否。ロ シアは隣国に要求する前にウクライナ語を公用語にするなどまず自国で 地域の自治権拡大を実践すべきだと指摘した。

原題:Kerry Urges Russian Troop Pullback, Lavrov Seeks Ukraine Changes(抜粋)

--取材協力:David Lerman、Greg Giroux、Garfield Reynolds.

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