【FRB要人発言録】利上げは15年後半の可能性高い

3月24日から30日までの米連邦準備 制度理事会(FRB)要人の主な発言は次の通り(記事全文は発言者の 氏名をクリックしてください)。

<3月28日> エバンス・シカゴ連銀総裁(ブルームバーグテレビジョンとの香港での インタビューで):私の見解では利上げは2015年後半になる可能性が最 も高い。天候要因で鈍い成長にとどまった1-3月期を除いた今年から 来年にかけての成長率のランレート(過去の傾向を基にした予測)を約 3%と予想している。

エバンス・シカゴ連銀総裁(香港で講演):2015年もしばらくはゼロ金 利続くと予想する。1%という現行のインフレ率は長期の緩和政策を必 要とする。インフレ率が十分に急速に上向かないのではないかと懸念し ている。FRBが性急に金融政策をこれまでより引き締めた状態にすれ ば、こうした逆効果の行動はインフレ率をより受け入れ難い水準まで押 し下げるだろう。

エバンス・シカゴ連銀総裁(香港での講演後に記者団に対し):自分な ら利上げを2016年初めまで待つだろう。16年末時点のFF金利を1.25% と予想した。最初の利上げのタイミングは筋道を理解することほど重要 でない。FOMCはすべての会合で必ずしも利上げを実施する必要はな く、利上げは経済とインフレ次第だ。

<3月27日> ブラード・セントルイス連銀総裁(香港で講演):国際的な金融政策協 調の利益は小さい。特に米国の非伝統的な金融政策は新興国から批判を 受けている。

ブラード・セントルイス連銀総裁(香港での講演後の質疑応答で):イ ンフレ目標の4%への引き上げは良い考えではない。実質金利は世界中 でしばらくの間低水準にあり、今後も持続的だろう。FRBは以前に比 べてバブルを見分けるよい良い手段保持している。

ブラード・セントルイス連銀総裁(香港で記者団に対し):米国は為替 レートを目標としていないが、金融政策の副作用はドルが一段と強くな ったことだ。

ダドリー・NY連銀総裁(NY連銀が発表):世界の準備通貨としての ドルの役割を踏まえれば、FRBは世界的な金融安定の促進に資する方 法で政策を運営する特別な責任がある。根本的な問題は米国の金融政策 が物価安定と最 大限の持続可能な成長という2つの目標を支援してい るかどうか、健全な世界経済と整合的かどうかだ。

ピアナルト・クリーブランド連銀総裁(オハイオ州で講演):今年の国 内総生産(GDP)成長率は3%前後、失業率は年末までに6.2%に低 下するとそれぞれ予想する。

<3月26日> プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁(フォックス・ビジネス・ネッ トワークのインタビューで):資産購入を続けている限り利上げを開始 することはないだろう。両者は矛盾する関係にあり、資産購入をまずや める必要がある。その後については経済情勢次第だ。

プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁(フォックス・ビジネス・ネッ トワークのインタビューで):(イエレンFRB議長は)記者会見で6 カ月と口にしたが、その間に景気がどう回復するか、また労働市場やイ ンフレ、経済に何が起こるか次第だと説明した。まさにそうした状況次 第だ。

ブラード・セントルイス連銀総裁(香港でのブルームバーグテレビジョ ンのインタビューで):量的緩和(QE)プログラムの終了時期につい て若干あいまいさがある。市場がこれについて複数の異なる解釈をして いる様子が時に見られるが、正直言って委員会はまだ議論していない。

ブラード・セントルイス連銀総裁(香港でのブルームバーグテレビジョ ンのインタビューで):金融政策決定はカレンダーでなくデータに基づ く。

<3月25日> プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁(CNBCとのインタビュー で)債券購入は10月か11月に終了する可能性がある。失業率は極めて重 要だ。金利は段階的に上がっていく見込みで、フェデラルファンド( FF)金利誘導目標は2016年末に3%を予想している。15年は2%台だ ろう。

プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁(ニューヨークで講演):一貫 性のある一連の変数を選び、それらを用いて政策のわれわれの選択肢を 体系的に説明すれば、政策が進む道筋についてより正確な判断ができる だろう。

ロックハート・アトランタ連銀総裁(アトランタでの会合で):15年後 半がわれわれが(主要金利を過去最低水準から)引き上げることが可能 な合理的な期間だ。

<3月24日> ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁(ワシントン・ポストのブロ グインタビューで)私の予想通りに景気が進展すれば、資産購入プログ ラムが今年終盤に終了するというのが私の見解だ。それが正確にいつに なるのかは状況次第だ。2015年の下期になるまで利上げの開始は見込ん でいない。私の予想では利上げは下期になる。4月という話はしていな い。

前回の発言録はここをクリックしてください。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE