米国債(28日):3日ぶり下落、個人消費増加で緩和縮小の観測

米国債相場は3日ぶりに下落。個人 消費支出の増加を背景に、金融当局が緩和縮小を継続できる程度に経済 成長が加速するとの観測が強まった。株式相場は上昇した。

米国債は月間ベースでは今年に入って初の下落。シカゴ連銀のエバ ンス総裁は連邦公開市場委員会(FOMC)が恐らく来年後半に利上げ を実施するとの見解を示した。FOMCは過去3会合連続で債券購入の 縮小を決定した。米パシフィック・インベストメント・マネジメント (PIMCO)で世界最大の債券ファンドを運用するビル・グロース氏 は、コアインフレ率が「わずか」1.1%しかないことを市場は見過ごし ていると発言。5年債と30年債の利回り格差は2009年以来の最小となっ た。

ED&Fマン・キャピタル・マーケッツの米金利セールス責任者、 トーマス・ディガロマ氏は「債券が売られている理由の一つは株だ」と 指摘。「過去3カ月はかなりの厳冬で、来月の統計はそこそこ良くなる と考えられている」と述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後5時現在、10年債利回りは前日比4ベーシスポイント(bp、1b p=0.01%)上昇の2.72%。月間では7bp上昇した。同年債(表面利 率2.75%、2024年2月償還)価格は11/32下げて100 1/4。

S&P500種株価指数は前日比で一時1%上昇と、17日以来の大幅 高となった。

利回り格差

5年債利回りはこの日3bp上昇の1.75%、30年債利回りは2bp 上昇の3.55%となり、利回り差は今週0.1ポイント縮小の1.80ポイン ト。先月21日は2.16ポイントだった。

ノバスコシア銀行の金利ストラテジスト、ガイ・ヘーゼルマン氏 (ニューヨーク在勤)は同利回り差は「短期間にずいぶん縮小したが、 さらに一段と縮小する可能性もある」と述べた。

ブルームバーグ米国債指数によると、米国債の3月のリターンはマ イナス0.1%と、月間ベースでは昨年12月以来のマイナスとなった。年 初からはプラス1.9%と、四半期ベースでは2012年4-6月期以降で最 大のプラス。

米商務省が発表した2月の個人消費支出(PCE)は前月比0.3% 増加し、過去3カ月で最大の伸びとなった。伸びはブルームバーグがま とめたエコノミスト予想の中央値と一致した。前月は0.2%増(速 報0.4%増)に下方修正された。2月の個人所得も前月から0.3%増加し た。

3月の米トムソン・ロイター/ミシガン大学消費者マインド指数 (確定値)は80と、前月の81.6から低下した。ブルームバーグ・ニュー スがまとめたエコノミスト予想の中央値は80.5だった。速報値は79.9。

グロース氏の見解

2月PCE統計の食品とエネルギーを除くPCEコア価格指数は前 月比0.1%上昇、前年比で1.1%上昇した。

グロース氏は「今月では最も重要な数字だ」とツイッターで指摘。 「市場は気づいていないが、PIMCOは気づいている。ハト的だ」と 続けた。

エバンス総裁はブルームバーグテレビジョンとの香港でのインタビ ューで、「インフレは加速し、それが最終的には利上げの理由となると いう考えに傾いている」と発言。「私の見解では2015年後半になる可能 性が最も強い。自分が選択するなら、それより若干長く待つだろう」と 述べた。

原題:Treasuries Fall 1st Time in 3 Days as Spending Boosts Taper Bets(抜粋)

--取材協力:Wes Goodman.

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