「次の中国」を探せ-フロンティア市場投資のETFが急成長

投資家の新興市場株離れが記録的ペ ースで進んでいるが、次の成長地域としてフロンティア市場への注目が 一段と高まっている。

クウェートとカタールを最大級の投資先とするブラックロックの上 場投資信託(ETF)「iシェアーズMSCIフロンティア100」は、 ここ1年で最も著しい成長を示した途上国重視のETFだ。資金流入4 億5800万ドル(約468億円)に加え、リターン(投資収益率)がプラ ス22%に達したことが寄与し、運用資産は9倍の5億8100万ドルに膨ら んだ。

ブラックロックとバンガード・グループの旗艦的存在である新興市 場ETFはこれとは対照的な成績だ。ブルームバーグのデータによれ ば、同じ期間の両ETFからの資金流出は過去最大の260億ドルに達し た。ブラジルとロシア、インド、中国の新興4カ国、いわゆる 「BRICs」の株式相場を測るMSCI・BRIC指数は1-3月 (第1四半期)に5.4%安となっている。

2008年の金融危機後に世界経済を主導してきたBRICsだが、投 資家はBRICsの成長が止まりかけていると感じている。ブラジル は10年ぶりに格下げされ、ロシアはクリミア危機で国際社会からの制裁 に直面している。その一方で、ベトナムや油田発見が経済成長を促して いるケニアといった国では株式相場が上昇している。

USバンク・ウェルス・マネジメントで1550億ドル相当の資産運用 に携わるジム・ラッセル氏はブルームバーグのニューヨーク本社でのイ ンタビューで、「誰もが次の中国を探している。われわれはアフリカが 恐らくそうした地域の1つになると考えている。成長地域はどこか。フ ロンティア市場になるに違いない」と述べた。

原題:BRIC Bust Fuels ETF Rush Into Frontier Markets From Kenya to UAE(抜粋)

--取材協力:Eric Balchunas、Shin Pei、Gabrielle Coppola.

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE