BOAに対する司法省のMBS訴訟、地裁が取り下げ勧告

米銀バンク・オブ・アメリカ (BOA)が8億5000万ドル(約869億円)相当の住宅ローン担保証券 (MBS)に関連したローンの質について投資家を欺いたとして米司法 省が提訴している裁判で、米連邦地裁が取り下げを勧告した。

ノースカロライナ州シャーロットにある連邦地裁のデービッド・ケ イヤー治安判事は27日に訴訟取り下げ勧告の中で、BOAが虚偽の説明 を行ったという司法省の主張は適切な裏付けがなかったと指摘した。米 司法省はこれに異議を唱える方針を表明しており、同地裁判事に異議申 し立てを行うことが可能で、それが退けられれば控訴できる。

この勧告は金融危機の引き金となった不正に関与した企業を罰した い米司法省にとっては敗北を意味する。訴訟取り下げとなれば、金融機 関改革救済執行法(FIRREA)に照らして訴訟対象となってきた十 数社の中で初のケースとなる。同法は連邦政府が預金保証する金融機関 に影響する違反行為に関して、政府が個人ないし団体を提訴できると定 めている。実際に同法が適用されるケースはまれだが、刑事事件よりも 立証負担が少ない上、詐欺的な説明や行動ごとに100万ドル超の重い罰 金を科す可能性があるといったメリットがある。

BOAは昨年11月に連邦地裁に対し、司法省の主張は不適切だとし て訴訟棄却を求めていた。広報担当のローレンス・グレイソン氏は同行 がケイヤー判事の取り下げ勧告に満足しているとコメントした。

原題:BofA Heading to Possible Victory Over U.S. in Mortgage Case (2)(抜粋)

--取材協力:Hugh Son、Greg Farrell.

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