TOPIX昨年10月来の5連騰、金融など内需買い-割安評価

東京株式相場は、TOPIXが昨 年10月以来となる5日続伸。ロシア経済への警戒、まだら模様の米国景 気指標など海外材料にマイナス面が多い中、朝方は安く始まったが、割 安さを再評価する買いや年度末接近に伴う運用成果を上げる買いなどが 入り、午後の取引で堅調さを増した。

業種別ではその他金融や証券、銀行など金融株、倉庫、食料品、小 売り、不動産、陸運など内需関連株が上昇。国内消費者物価が前年比で 9カ月連続上昇し、デフレ脱却期待の持続も株価の上げを支援した。

TOPIXの終値は前日比9.62ポイント(0.8%)高の1186.52と、 今週の5営業日全てで上昇。日経平均株価も73円14銭(0.5%)高の1 万4696円3銭と、3日続伸した。

しんきんアセットマネジメント投信の藤原直樹運用部長は、「来期 増益という前提でいけば、根本には割安感がある。日本株はなかなか売 り込みにくい水準」と指摘。権利配当落ち日翌日のきょうは、「昨日に 続き、配当落ち分を埋める買いが発生した」と言う。

この日の日本株は、前日午後に急伸した反動やロシア経済への懸 念、強弱まちまちだった米国の経済統計を受け、下落して始まった。米 国議会の上下両院は27日、対ロシア制裁とウクライナ支援法案を可決。 ロシア経済の先行き不透明感が広がっており、同日のロシアの株価指数 MICEXは1.3%安、国債価格も下げた。

一方、同日発表の米国2月の中古住宅販売成約指数は8カ月連続マ イナスの前月比0.8%減と、市場予想の0.2%増を下回った。昨年10-12 月(第4四半期)の米実質国内総生産(GDP)確定値は、年率で前期 比2.6%増と改定値の2.4%増から上方修正された

朝方の売り一巡後は次第に下げ渋り、TOPIXと日経平均は午前 を小高く終了。午後前半は前日終値付近でもみ合ったが、終盤に上昇基 調が顕著になった。三菱UFJモルガン・スタンレー証券の藤戸則弘投 資情報部長は、「年度末特有のいびつな需給の動きがある」とした上 で、上げの目立った証券株については「お化粧買いが入ってきている」 と見ていた。きょうの業種別上昇率上位に並んだ証券、その他金融など は年初来の下落率上位に入っており、見直し対象になりやすかった。

きょうの取引開始前に発表された日本の経済統計は、2月の全国消 費者物価指数(CPI)が生鮮食品を除くコアベースで前年同月 比1.3%上昇と、前年比較では9カ月連続の上昇。2月の大型小売店販 売額は、既存店ベースで前年同月比1.3%増えた。

東証1部33業種はその他金融、空運、証券・商品先物取引、銀行、 倉庫・運輸、食品、小売、不動産、サービス、陸運など26業種が上昇。 精密機器、情報・通信、繊維など7業種は安い。売買代金上位では三井 住友フィナンシャルグループ、三菱UFJフィナンシャル・グループ、 大和証券グループ本社、ファーストリテイリング、オリックス、三菱地 所、日本航空、スクウェア・エニックス・ホールディングスが上昇。ヤ フーやソフトバンク、パナソニック、オリンパスは下げた。

東証1部の売買高は21億9266万株、売買代金は2兆351億円。値上 がり銘柄数は1386、値下がりは320。

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