長期金利が上昇、オペ結果や株高受け-レポは初のマイナス金利を記録

債券市場で長期金利が小幅上昇し た。日本銀行がきょう実施した長期国債買い入れオペで需給の緩和が示 されたことや株式相場の上昇を受けて売りが優勢となった。一方、現金 を担保に債券を借り入れるレポ市場では初のマイナス金利を記録した。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の333回債利回 りは前日比0.5ベーシスポイント(bp)低い0.62%で始まり、午前は同水 準で推移した。午後に入ると水準を切り上げ、0.63%を付けた。前日に は一時0.635%と14日以来の高水準に達した。

大和住銀投信投資顧問の奥原健夫シニアファンドマネジャーは、日 銀買いオペについて「リスクを落とす需要が入った」と説明した。決算 期末に向けて売りと買いが交錯しているとしながらも、「スワップ金利 市場での払い(債券売りに相当)や大手銀行のヘッジの動きもあるもよ う」だと話した。

5年物の117回債利回りは横ばいの0.195%。20年物の148回債利回 りは横ばいの1.495%。30年物の42回債利回りは0.5bp低い1.695%。

債券先物市場で中心限月の6月物は前日比9銭高の144円80銭で開 始し、いったんは144円83銭まで上昇。国内株価の上昇などを背景に、 午後の取引開始後から水準を切り下げ、一時は3銭安の144円68銭まで 下げた。取引終了にかけては持ち直し、結局は5銭高の144円76銭で引 けた。

日銀買いオペ

日銀がきょう実施した長期国債買い入れオペ3本(総額6700億円程 度)の結果によると、残存期間「1年超3年以下」と「10年超」の応札 倍率が前回より上昇した。市場で売り圧力が強まっていることが示され た。一方、「3年超5年以下」は低下した。

28日の東京株式相場は続伸。TOPIXは前日比0.8%高の1186.52 で終了した。午前には0.7%安まで下げたが、その後上昇に転じた。一 方、27日の米国債相場は小幅続伸。米10年債利回りは同1bp低下 の2.68%程度。同日の米国株相場は下落し、S&P500種株価指数は 同0.2%安の1849.04で引けた。

日本証券業協会が28日発表した東京レポレートでは、31日にスター トし4月1日に終了する取引の金利がマイナス0.011%と、2007年10月 の数値公表以来初めてマイナスとなった。当座預金残高が過去最高水準 に膨らむ中、銀行の資金需要減退や期末で担保として需要が高い国債へ の買いが強まった。もっとも、他の期間の取引はプラスの金利となって いる。

東短リサーチの寺田寿明研究員は「短期国債の需給が締まっていた 上、銀行から資金調達の需要も乏しく、担保が必要な金融機関はマイナ ス金利でも買わざるを得なかった。為替スワップで安く調達した資金が 流入した面もある」と説明。4月に入れば需給は緩和するが、日銀の短 国買いオペによっては再び逼迫(ひっぱく)する可能性があるとも言 う。

--取材協力:池田祐美、船曳三郎.

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