米国債:5-30年債利回り差、09年以来で最小-利上げを意識

米国債市場では5年債と30年債の利 回り差が過去4年の最小となった。米金融当局が来年、利上げに踏み切 れるほど経済成長は力強いとの見方が背景にある。

7年債入札(規模290億ドル)では直接入札者の需要が、2009年に 同年債が再発行されて以来で最高となった。30年債利回りは昨年7月以 降で初めて3.5%を下回った。新規失業保険申請件数は減少し、国内総 生産(GDP)は上方修正された。

三菱UFJ証券USAのシニア米国債トレーダー、トーマス・ロス 氏は「金融引き締めが予想より早くなるとの見方に傾けば、イールドカ ーブ取引はかなりやりやすくなる」と指摘。30年債の上昇については 「株式から国債への資産配分」も寄与したと述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後5時現在、5年債利回りは前日比2ベーシスポイント(bp、1b p=0.01%)上昇の1.72%。同年債(表面利率1.625%、2019年3月償 還)価格は3/32下げて99 1/2。

30年債利回りは2bp低下の3.53%。一時は7月3日以来の低水準 となる3.49%に低下した。10年債利回りは1bp低下の2.68%。一時 は2.66%と、3月17日以来の低水準となった。

7年債入札で最高落札利回りは2.258%。入札直前の市場予想 は2.261%だった。

投資家の需要を測る指標の応札倍率は2.59倍。過去10回の平均 は2.56倍だった。

直接入札者

プライマリーディーラー(政府証券公認ディーラー)以外の直接入 札者の比率は32.6%と、記録が残る2009年以降で最高となった。過去10 回の平均値は19.5%。一方、プライマリーディーラーの比率は26%と、 最低を記録した。

5年債と30年債の利回り差は1.8ポイントと、09年10月以降で最小 を記録した。

ED&Fマン・キャピタル・マーケッツ(ニューヨーク)の債券ト レーディング担当シニアバイスプレジデント、マイケル・フランゼーセ 氏は「ファンダメンタルから見て、金利は上昇するだろう。勢いに乗ろ うとする動きがある」と指摘した。

ブルームバーグがまとめたエコノミスト調査によると、10年債利回 りは年末までに3.35%に上昇すると予想されている。

経済指標

昨年10-12月(第4四半期)の実質GDP(季節調整済み、年率) 確定値は前期比2.6%増と、改定値の2.4%増から上方修正された。ブル ームバーグ・ニュースがまとめたエコノミストの予想中央値は2.7%増 だった。

労働省の発表によると、先週の新規失業保険申請件数(季節調整済 み)は31万1000件と、前週から1万件減少した。ブルームバーグ・ニュ ースがまとめたエコノミスト予想の中央値は32万3000件への増加だっ た。より変動の少ない4週移動平均は昨年9月28日以来の低水準だっ た。

原題:Treasury Yield Curve Narrowest Since 2009 on Fed Rate Wagers(抜粋)

--取材協力:Anchalee Worrachate、Daniel Kruger.

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