3月27日の米国マーケットサマリー:株続落、銀行などに売り

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。 (表はNY午後4時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.3742   1.3781
ドル/円            102.12   102.04
ユーロ/円          140.34   140.63


株                 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率
ダウ工業株30種       16,264.23      -4.76     .0%
S&P500種           1,849.04      -3.52     -.2%
ナスダック総合指数    4,151.23     -22.35     -.5%


債券          直近利回り 前営業日比
米国債2年物      .44%       +0.00
米国債10年物     2.67%       -.02
米国債30年物     3.52%       -.03


商品 (中心限月)                     終値   前営業日比 変化率
COMEX金     (ドル/オンス)  1,294.80    -8.60     -.66%
原油先物         (ドル/バレル)  101.38     +1.12    +1.12%

◎NY外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場では、ユーロがポンドに対し3週ぶり安 値に下落。英国の2月の小売売上高が予想を上回る伸びとなったこと で、欧州中央銀行(ECB)が政策を緩和させる一方でイングランド銀 行(英中銀)が利上げに動くとの観測が強まった。

ニュージーランド(NZ)ドルは米ドルに対し2011年以来の高値に 上昇。2月のNZ貿易黒字がエコノミスト予想を上回ったことを受け た。ブラジル・レアルは過去4カ月で最大の上げ。物価が一段と上昇す るとの見方が背景にある。ノルウェー・クローネも上昇。ノルウェー中 銀のオルセン総裁は2015年半ば以降に政策金利を徐々に引き上げ始める との見通しを示した。ECBは来月3日に定例政策委員会を開く。

BNPパリバのディレクター、マサフミ・タカダ氏は「英小売売上 高の堅調な数字を背景に、『ユーロ売り・ポンド買い』の動きが目立っ ている」と指摘。市場では「ECBが来週、政策緩和を発表するとの見 方が強まっている」と続けた。

ニューヨーク時間午後3時5分現在、ユーロはポンドに対し前日 比0.5%安の82.74ペンス。これで3日続落となる。対ドルでは0.2%安 の1ユーロ=1.3748ドルと、同じく3日続落。円は対ユーロで0.1%高 の1ユーロ=140円45銭。対ドルでは0.1%下げて1ドル=102円16銭。

◎米国株式市場

27日の米国株は続落。銀行株やテクノロジー株が特に売られた。強 気相場における上昇銘柄のローテーションが再開された。

米銀シティグループは下落。同行の資本計画は連邦準備制度理事会 (FRB)のストレステスト(健全性審査)で不合格となった。技術コ ンサルティング大手アクセンチュアも安い。「厳しい」ビジネス環境が 続くとの見方を示したことが嫌気された。ゲーム小売りのゲームストッ プは4%下落。利益予想がアナリスト予想に及ばず、売り材料となっ た。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価指 数は前日比0.2%安の1849.04ポイント。ダウ工業株30種平均は4.76ドル (0.1%未満)下げて16264.23ドル。

フェニモア・アセット・マネジメントの調査ディレクター、ジョ ン・フォックス氏は、「投資家はポートフォリオからリスク資産を若 干、縮小している」と述べ、「市場での投機的な部分が売られている。 株を保有しているのであれば、それは上昇を見込んでいるからであっ て、上昇が止まれば保有する理由はない」と続けた。

◎米国債市場

米国債市場では5年債と30年債の利回り差が過去4年の最小となっ た。米金融当局が来年、利上げに踏み切れるほど経済成長は力強いとの 見方が背景にある。

7年債入札(規模290億ドル)では直接入札者の需要が、2009年に 同年債が再発行されて以来で最高となった。30年債利回りは昨年7月以 降で初めて3.5%を下回った。新規失業保険申請件数は減少し、国内総 生産(GDP)は上方修正された。

三菱UFJ証券USAのシニア米国債トレーダー、トーマス・ロス 氏は「金融引き締めが予想より早くなるとの見方に傾けば、イールドカ ーブ取引はかなりやりやすくなる」と指摘。30年債の上昇については 「株式から国債への資産配分」も寄与したと述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後3時27分現在、5年債利回りは前日比1ベーシスポイント(bp、 1b p=0.01%)上昇の1.70%。同年債(表面利率1.625%、2019年3 月償還)価格は1/32下げて99 20/32。

30年債利回りは2bp低下の3.52%。一時は7月3日以来の低水準 となる3.49%に低下した。10年債利回りは2bp低下の2.68%。一時 は2.66%と、3月17日以来の低水準となった。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は続落。6週間ぶりの安値となった。米景 気改善の兆しを背景に安全逃避目的の買いが減退した。昨年10-12月 (第4四半期)の米実質国内総生産(GDP)確定値は改定値から上方 修正された。先週の新規失業保険申請件数は予想外に前週比で減少し た。

TDセキュリティーズ(トロント)の商品戦略責任者、バート・メ レク氏は電話インタビューで、「きょうの数字は米国が好調になること を示唆しており、金融当局が緩和縮小を継続する可能性がますます高ま っている」と指摘。「金や銀を保有することによる機会費用が増える可 能性があるため、買いの勢いはなくなっている」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物6 月限は前日比0.7%安の1オンス=1294.80ドルで終了。引け後は一 時1291.30ドルと、先月13日以来の安値をつけた。

◎NY原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は続伸。約2週間ぶりの高値を付けた。 米石油受け渡し拠点であるオクラホマ州クッシングで在庫が2年ぶりの 低水準に減少したことが引き続き材料となった。

エネルギー関連の商品に重点を置くヘッジファンド、アゲイン・キ ャピタル(ニューヨーク)のパートナー、ジョン・キルダフ氏は「クッ シング在庫の減少が続いていることが全ての市場参加者の脳裏にある」 と指摘した。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物5月限は前日 比1.02ドル(1%)高の1バレル=101.28ドルで終了。終値としては7 日以来の高値となった。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE