海外勢2週連続で売り越す、信託銀売り拡大-3月3週日本株

3月3週(17-20日)の日本株市場 で、海外投資家は2週連続で売り越した。米国金融当局の金利見通しの 上方修正を受け、リスクマネー収縮による世界株式への影響が懸念され た週で、四半期末が接近、3連休を控えていた日本株も海外勢の売り対 象になった。

東京証券取引所が27日午後に発表した投資部門別売買状況(東京・ 名古屋2市場1・2部等合計)によると、第3週に海外投資家は差し引 き1004億円売り越した。金額は、史上2番目の売越額を記録した前週 (9753億円)に比べ大きく縮小した。

SBI証券の藤本誠之シニア・マーケット・アナリストは、売買高 が少なく、ボラティリティ(変動性)の高い相場の中で、海外投資家は 「消費税増税前で成長戦略などプラスになるサプライズ材料は出てこな いと考え、売りに出た」と見ていた。

第3週の日経平均株価は週間で103円43銭(0.7%)安の1万4224 円23銭と続落した。米国で18-19日に開かれた連邦公開市場委員会後の 会見で、連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長は債券購入プロ グラムを今秋にも終了する可能性があり、その6カ月後にも政策金利を 引き上げる可能性があるとの認識を示した。先物主導で一進一退の動き が続いていた日経平均は、20日の取引で238円安と崩れた。

一方、個人投資家は2週連続で買い越し、買越額は1457億円だっ た。「期末を控え、配当・株主優待取りを狙った買いが入った」と藤本 氏は指摘している。

信託銀は昨年5月来の売越額

このほかの投資家別動向は、企業年金などを顧客に抱える信託銀行 が3週連続で売り越し、売越額は1347億円と昨年5月4週(4659億円) 以来の高水準となった。4月1日からの改正厚生年金保険法の施行を控 え、昨年後半から財政状態の厳しい厚生年金基金の解散が相次いでい る。20日には建設、不動産開発を手掛ける新日本建設が厚生年金基金の 通常解散の情報を投資家に公表。同社が加入する千葉県建設業厚生年金 基金は10日の代議員会で、通常解散の方針を決議した。

投資信託も2週連続で売り越し、売越額は150億。6週連続売り越 しの生保・損保の売越額は160億円だった。

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