NY外為:ユーロが下落、対ポンドで3週ぶり安値

ニューヨーク外国為替市場では、ユ ーロがポンドに対し3週ぶり安値に下落。欧州中央銀行(ECB)が政 策を緩和させる一方で、英国の2月の小売売上高が予想を上回る伸びと なったことでイングランド銀行(英中銀)は利上げに動くとの観測が強 まった。

ニュージーランド(NZ)ドルは米ドルに対し2011年以来の高値に 上昇。2月のNZ貿易黒字がエコノミスト予想を上回ったことを受け た。ブラジル・レアルは過去4カ月で最大の上げ。物価が一段と上昇す るとの見方が背景にある。ノルウェー・クローネも上昇。ノルウェー中 銀のオルセン総裁は2015年半ば以降に政策金利を徐々に引き上げ始める との見通しを示した。ECBは来月3日に定例政策委員会を開く。

BNPパリバのディレクター、マサフミ・タカダ氏は「英小売売上 高の堅調な数字を背景に、『ユーロ売り・ポンド買い』の動きが目立っ ている」と指摘。市場では「ECBが来週、政策緩和を発表するとの見 方が強まっている」と続けた。

ニューヨーク時間午後5時現在、ユーロはポンドに対し前日 比0.5%安の82.72ペンス。一時82.63ペンスと、6日以来の安値を付け た。これで3日続落となる。対ドルでは0.3%安の1ユーロ=1.3740ド ルと、同じく3日続落。円は対ユーロで0.2%高の1ユーロ=140円41 銭。対ドルでは0.1%下げて1ドル=102円18銭。

主要9通貨の組み合わせの3カ月物インプライドボラティリティ( IV、予想変動率)に基づくドイツ銀行の通貨ボラティリティ指数は3 日連続で上昇。この日は7.43%と、ほぼ2週間ぶりの高水準。24日は終 値ベースで7.02%だった。過去1年間の平均は8.56%。

「非伝統的政策」

ユーロは主要16通貨全てに対して値下がり。ECB政策委員会メン バー、スペイン銀行(中銀)のリンデ総裁は前日、当局者らはデフレの リスクを真剣に受け止めているとし、追加の金融緩和の可能性を排除し ていないと説明した。ECBは昨年11月に、政策金利を過去最低 の0.25%に引き下げた。

今週は欧州一の経済大国であるドイツで企業景況感や製造業の指数 低下が示された。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチの通貨ストラテジ スト、アタナシオス・バンバキディス氏(ロンドン在勤)は「ECBが 向こう数カ月にユーロ圏のデフレリスクもしくはディスインフレのリス クに対応するのかどうか、また対応するのであればどのような方法を取 るのかがユーロを動かす主な材料になる」と指摘。「ECBは今年、非 伝統的政策を余儀なくされる可能性があり、そうなればユーロにとって は状況を一変させる事態となり得る」と述べた。

英経済

2月の英小売売上高指数(燃料含む)は前月比1.7%上昇。ブルー ムバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト20人の予想中央値は0.5% 上昇だった。

みずほ銀行の欧州ヘッジファンドセールス責任者、ニール・ジョー ンズ氏(ロンドン在勤)は電子メールで、「ポンドは今後も好調に推移 するだろう」とし、「きょうの統計は、国ごとの政策の違いに注目した 取引を加速させることにもなる。つまり、利上げが見込まれる国の通貨 のパフォーマンスは、利下げが予想される国の通貨を上回るというもの だ」と説明した。英国の政策金利は0.5%。

原題:Euro Drops to 3-Week Low Against Pound on Outlook; Real Climbs(抜粋)

--取材協力:Liz Capo McCormick.

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