日銀:物価目標の認知度高い方がより多く2%を予想-リポー

2%の「物価安定の目標」を知って いる人の方が、同目標を知らない人より、中期的に物価上昇率が2%に なると予想する人が多い-。日本銀行が27日公表したインフレ予想に関 するリポートでこうした見解を明らかにした。

リポートは「家計のインフレ予想の多様性とその変化」と題する個 人名入りの論文で、日銀が四半期に1度公表している「生活意識に関す るアンケート調査」に基づき、家計のインフレ予想を分析した。

それによると、2013年に入り、5年後の物価について「デフレを予 想する家計だけでなく、高インフレを予想する家計も少なくなり、2% 近辺に予想が集中するようになっている」と指摘。こうした現象は「08 年にかけての物価上昇局面にはみられなかった現象である」とともに、 「13年入り後に突如として生じている」としている。

日銀は13年9月と12月の調査で、消費者物価の前年比上昇率で2% の「物価安定の目標」の認知度に関する問いを設けており、この回答を もとに認知度別の予想分布を算出したところ、同目標を認識している家 計の方が2%を予想する人が多い、という結果になったという。

リポートはこうした現象について「金融政策に関する情報発信が、 家計の多様なインフレ予想を2%に収れんさせる役割を果たしている可 能性を示唆している」と結論付けている。

日銀は昨年1月22日、政府との間で2%の物価安定目標を掲げた共 同声明を発表。同年4月4日に量的・質的金融緩和を導入し、「2%の 物価目標を2年程度の期間を念頭に置いて、できるだけ早期に実現す る」と表明した。

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