秘密保持は難しい-ECB資産査定計画の「最大の盲点」

欧州中央銀行(ECB)はじきに秘 密を守るのがいかに難しいを知ることになるだろう。

ユーロ圏の銀行に対するストレステスト(健全性審査)が10月に完 了するまで、その結果を公表しないというのがECBの方針だが、より 早期の開示を求める各国の規則がその妨げになる可能性がある。

クリフォード・チャンスなどの法律事務所によれば、それぞれの国 の監督当局が市中銀行に対し、ECBや各国の監督当局などが7月に終 える「資産の質査定(AQR)」で市中銀行の資本増強の必要性が示さ れれば、国内当局は銀行に直ちに市場で資金調達するよう命じる公算が 大きい。

幾つもの発表があり銀行のバランスシート改善を狙ったプロセスを ECBが管理できないのではとの疑念が広がれば、市場のボラティリテ ィ(変動性)が高まる恐れもある。

米ピーターソン国際経済研究所などで研究員を務めるニコラス・ベ ロン氏は、「これがECBのプログラムにおける最大の盲点だ。市中銀 行は引き続き国内法に従う必要があり、ECBがこのことを包括的な資 産査定の計画に完全に織り込んでいるかどうか私にはよく分からない。 ECBにはきちんとしたスタンスはないと考えられる」と述べた。

原題:Silence on ECB Bank Asset Review Tested by Legal Blind Spot (1)(抜粋)

--取材協力:Karin Matussek、Charles Penty.

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