3メガ銀:19年ぶりのベア決定、ボーナスも満額回答-春闘

三井住友銀行、みずほ銀行、三菱東 京UFJ銀行の国内大手3行が今春闘でそろってベースアップ(ベア) を決めた。27日の交渉で経営側は基本給(月給)の0.5%引き上げを要 求した労働組合側に対し満額回答した。アベノミクスの下で景気回復を 背景とした好業績を受け1995年以来、19年ぶりに踏み切る。

一時金(ボーナス)についても経営側が組合要求を受け入れ、三井 住友銀とみずほ銀(持ち株会社と信託銀行を含む)が前年比5%増に、 三菱東京UFJ銀は同1%増の満額回答。それぞれ広報担当の成田知之 氏、塩野雅子氏、奥村祐司氏が明らかにした。

大手行のベアはトヨタ自動車や日立製作所など産業界に続く動き。 安倍晋三首相は企業業績回復を背景に経済界に賃上げを要請し、さらな る消費を呼び込む「経済の好循環」を目指している。大手行は90年代後 半の金融危機などで95年を最後にベアを見送っていた。

3メガ銀グループの今年度業績は9カ月(4-12月)の純利益合計 が年間予想・目標の9割に達するなど好調。全国銀行協会の国部毅会長 (三井住友銀頭取)は13日の会見で、「現在の業績を前提とすると何ら かのかたちで総報酬を引き上げて従業員に報いたい」と話していた。

メリルリンチ日本証券の大槻奈那アナリストは、「日本経済でみれ ば賃上げは消費を喚起するので総論として望ましい」とアベノミクスを 支援する企業行動として評価。ただ、銀行収益の観点からは「来期は利 ざやの低下などが続きトップライン拡大が望みにくい中、利益率を考え ると経費まで上がるのはポジティブにはとらえづらい」と述べた。

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