円上昇、ウクライナ警戒でリスク回避-対ドルで1週ぶり高値

東京外国為替市場では円が反落。日 本株の下落を背景にリスク回避に伴う円買いが先行した後、株価が持ち 直すにつれ円売りが強まった。

円は対ドルで一時、1ドル=102円29銭まで下落。午前の取引で は101円72銭まで上昇し、前日の海外市場で付けた19日以来の高値を更 新していた。円は対ユーロでも5日以来の高値となる1ユーロ=140 円27銭を付けた後、141円04銭まで反落。ユーロ・ドル相場は1ユーロ =1.37ドル台後半でもみ合う展開が続いた。

マネースクウェア・ジャパン市場調査室の山岸永幸シニアアナリス トは、円の下落について「明らかに言えることは株が戻ってきていると いうことだ」と解説。「結局、市場が気にしているのは来週のECB (欧州中央銀行)会合や米雇用統計だ」とし、それまでは方向感の出に くい相場が続くとみている。

27日の東京株式相場は上昇。日経平均株価は午前に一時200円超ま で下げていたが、午後に入るとプラスに転換し、1%高の1万4622円89 銭で終了。TOPIXは4日続伸で引けた。

ウクライナ情勢

オバマ大統領は26日、ブリュッセルで演説し、ロシアは近隣諸国を 「踏みにじる」ことはできないとし、ウクライナへの侵入は非難される べきだと述べた。

一方、ドイツのショイブレ財務相は同国紙ハンデルスブラットとの インタビューで、クリミア危機の影響はドイツにとって制御可能との見 解を示した。

ユニオン・バンクのトレーダー、白井万雄氏(ロサンゼルス在勤) は、「ロシアとウクライナの問題も完結はしていないし、欧州が制裁に 関してどこまで米国についてくるのかということになると思う」と指 摘。「ロシア関連がちょっと落ち着くまではボラタイルになるのではな いか」と話していた。

--取材協力:大塚美佳.

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