エクセディ社長:来期売上高5%以上の伸び見込む-中国が支え

自動車用変速機向け部品メーカー、 エクセディは来期(2015年3月期)の連結売上高が今期見込み比で5% 以上伸びるとみている。世界全体の自動車市場の成長減速が見込まれる 中、中国での販売増が下支えする。

清水春生社長が大阪府寝屋川市の本社で25日のインタビューに対 し、来期売上高が今期見込み比で「5から8%の間くらい」の伸びにな ると明らかにした。世界最大の自動車市場の中国で、トルクコンバータ ーやクラッチなどの新規を含めた受注増が全体を底上げするという。

中国市場は昨年の自動車販売が約2200万台と、日本の4倍以上の規 模がある。エクセディはここ数年、現地生産を着実に強化し、日本に比 べ政治リスクが少ない海外メーカーとも手広く取引している。清水社長 は、同社が現地で「いいポジションにある」とし、今後も中国が収益を 支える最重要市場になるとの考えを示した。

車の自動変速機(AT)用のトルクコンバータで世界シェア首位の エクセディは、中国で日産自動車やトヨタ自動車など国内の顧客のほ か、現地シェア1、2位の独フォルクスワーゲン(VW)や米ゼネラル モーターズとも取引がある。清水社長によると、昨年は現地工場で生産 する油圧クラッチがVWの新車向けに年90万台分の注文を受けた。

中国では12年、尖閣諸島(中国名・釣魚島)の領有権をめぐって日 本製品の不買運動が起き、日本車販売が低迷した。清水社長はリスクが あるのは確かだが、既に世界一の市場で過度に慎重になるのはよくない と指摘。今の自動車業界で「中国をやらんとどこをやる。中国はびびっ とったらあかん」と周囲を鼓舞しているという。

自動車調査会社、IHSオートモーティブは14年の世界自動車販売 (総重量6トンを超える中大型商用車を除く)を前年比3.3%増の8560 万台と予想。伸び率は昨年の4.2%を下回る。エクセディの連結売上高 の約9割は自動車関連部品が占めている。

今期の業績上振れも

エクセディは昨年10月に今期業績予想を上方修正し、純利益が前期 比16%増の113億円、売上高は同14%増の2300億円とした。清水社長は 今期業績について、主に円安効果で「発表しているものより良くなるの ではないか」と期末の為替レート次第でさらに上振れする可能性がある と述べた。

同社は中期的な経営目標として、16年3月期までに売上高2500億 円、営業利益率10%を掲げている。清水社長は、足元の状況からすれば 売上高についてはほぼ達成できる見込みとし、営業利益も売上高よりは 厳しい目標ながら、「何とかいくのではないか」との見通しを示した。

エクセディ株の27日の終値は前日比2.1%高の2832円。年初来で は7.9%下落している。

--取材協力:向井安奈.

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