シティは健全性審査に不合格-ゴールドマン、BOA修正後承認

米シティグループなど5行の資本計 画が連邦準備制度理事会(FRB)のストレステスト(健全性審査)で 不合格となった。ゴールドマン・サックス・グループとバンク・オブ・ アメリカ(BOA)は自社株買い戻しと配当金に関する修正を行った後 で合格した。

FRBの26日の発表資料によると、シティのほかロイヤル・バン ク・オブ・スコットランド・グループ(RBS)とHSBCホールディ ングス、サンタンデール銀行の米国部門が質的な懸念を理由に不合格と なった。ザイオンズ・バンコープも最低限の資本要件を下回ったため認 められず、残り25行の計画は承認された。

2008年のような金融危機の再発防止を目指す監督当局は、同様のリ セッション(景気後退)や経済的ショックを大手銀行が乗り切ることが できるかどうかについて毎年審査している。アナリストらは、銀行が 約750億ドル(約7兆6500億円)の余剰資本を株主への利益還元などに 活用する計画だったと推計している。FRBは2年連続で一部銀行の資 本計画の質を問題視したことになる。

シティは2012年に資本計画が承認されなかったことで、昨年は米銀 上位5行の中で最も低いキャピタルリターンを申請していた。今年は定 量的に見る限りでは合格してもおかしくなかった。同行の中核的自己資 本(Tier1)普通資本比率は6.5%とFRBが最低基準とする5% を上回った。

FRBはシティの計画の複数の欠点を指摘。「国際業務の重要な部 分」の損失を想定したり、内部のストレステストに全てのビジネスのエ クスポージャーを反映させたりする能力に懸念を示した。

株価下落

シティのマイケル・コルバット最高経営責任者(CEO)は発表文 で、資本計画が却下されたことに「深い失望」を示し、同行が「FRB の懸念について理解を深め、当局の期待に沿った資本計画プロセスが進 められるよう緊密に協力していく」と説明。計画再提出の時期は未定だ と付け加えた。

26日の米株式市場時間外取引では、シティ株はニューヨーク時間午 後4時15分(日本時間27日午前5時15分)時点で4.3%安の47.98ドル。 BOAは0.8%安。ゴールドマンはほぼ変わらず。

BOAとゴールドマンは、当初の資本計画でTier1レバレッジ 比率が3.9%に低下し、4%の要件を下回ったため、計画を修正した後 で承認された。再提出の必要はない。

自社株買いへ

BOAとゴールドマンはそれぞれ内部ストレステストでFRBの審 査より良いパフォーマンスとなったことから、自社株買いと配当を高め に申請していた。ゴールドマンは最悪のシナリオでのTier1普通資 本比率をFRBの試算より約3.8ポイント高くなると見積もった。 BOAは約2.7ポイント高い水準としていた。

BOAは四半期配当を1株当たり5セントと、従来の1セントから 引き上げ、新たに40億ドルの自社株買いがFRBに承認された。BOA は11年に増配計画をFRBに却下され、12年は申請を見送った。13年に は50億ドルの自社株買いの承認を受けている。

JPモルガン・チェースはTier1普通資本比率が5.5%と、最 低要件を0.5ポイント上回り、資本計画が承認された。四半期配当は1 株当たり40セント(従来は38セント)に引き上げ、65億ドルの自社株買 いが許可された。

ウェルズ・ファーゴのTier1普通資本比率は6.1%、モルガ ン・スタンレーは5.9%だった。

原題:Citigroup Fails Fed Stress Test as Goldman, BofA Alter Plans (1)(抜粋)

--取材協力:Steven Crabill.