3月26日の米国マーケットサマリー:株は反落、ドル上昇

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.3791   1.3826
ドル/円            101.93   102.26
ユーロ/円          140.57   141.39


株                 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率
ダウ工業株30種       16,268.99     -98.89     -.6%
S&P500種           1,852.56     -13.06     -.7%
ナスダック総合指数    4,173.58     -60.69    -1.4%


債券          直近利回り 前営業日比
米国債2年物      .44%        +.01
米国債10年物     2.69%       -.06
米国債30年物     3.54%       -.05


商品 (中心限月)                     終値   前営業日比 変化率
COMEX金     (ドル/オンス)  1,303.40    -8.00     -.61%
原油先物         (ドル/バレル)  100.18      +.99    +1.00%

◎NY外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場ではオーストラリア・ドルが上昇。豪準 備銀行(中央銀行)のスティーブンス総裁が鉱業主導の需要増加から内 需中心へと移行する初期の兆候が見られると述べ、年内に国内経済の勢 いが強まる可能性があるとの見通しを示した。

スティーブンス総裁は香港で講演後の質疑応答で、豪ドルの方向性 はオーストラリアのファンダメンタルズ(基礎的諸条件)に対する投資 家の見方に左右されると述べた。ユーロは下落し、対ドルでは3週間ぶ り安値に近づいた。欧州の企業景況感の指標が軟調だったことから、景 気回復が腰折れするとの観測が強まった。スウェーデン・クローナは主 要通貨に対して値下がり。製造業信頼感指数の低下が嫌気された。

UBSのシニア通貨ストラテジスト(コネティカット州スタンフォ ード在勤)、シャハブ・ジャリヌース氏は「アジア時間に報じられたス ティーブンス総裁の発言を受け、市場参加者の間で豪ドルの予想を見直 す動きが広がった」とし、「オーストラリア経済が素晴らしい状態には ないと考えたとしても、総裁の発言は豪ドルが上昇した場合に中銀が抱 く不満感に相対する内容だ。当局はこれまでほど積極的には豪ドル押し 下げを狙った発言はしないだろう」と続けた

豪ドルは米ドルに対し一時1豪ドル=0.9245米ドルと、昨年11月22 日以来の高値を付けた。ニューヨーク時間午後2時38分現在は前日 比0.6%高の0.9224米ドル。

ユーロは対ドルで0.3%安の1ユーロ=1.3788ドル。対円では0.6% 下げて140円60銭。円は対ドルで0.3%高の1ドル=101円99銭。

◎米国株式市場

26日の米国株は下落。S&P500種株価指数は一時、最高値まで3 ポイント以内に迫っていたが上げを消した。オバマ米大統領が国際社会 の秩序が現在試されていると述べたことをきっかけに、ウクライナ情勢 がエスカレートする恐れがあるとの見方が広がった。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価指 数は前日比0.7%安の1852.56ポイント。ダウ工業株30種平均は98.89ド ル(0.6%)下げて16268.99ドル。

D.A.デービッドソンのチーフ投資ストラテジスト、フレデリッ ク・ディクソン氏は、「ロシアのクリミア併合に対し米国や欧州連合 (EU)が制裁以外に実際にどような対応策を取るのか、世界中の投資 家が関心を寄せている」と述べ、「声明や行動などで状況がエスカレー トする可能性が示唆されれば、投資家は慎重になり利益を確定すること になるだろう」と続けた。

◎米国債市場

米国債相場はほぼ2週間ぶりの大幅高。ロシアのクリミア編入をめ ぐって緊張が高まる中、5年債入札で落札利回りがほぼ3年ぶりの高水 準となり、需要が高まった。

オバマ米大統領がロシアは「計算を誤った」とし、制裁が強化され る可能性があると発言すると、米国債相場は上げ幅を拡大した。2月の 米耐久財受注統計では航空機を除く非国防資本財(コア資本財)受注が 減少したため、早期利上げ観測が後退。国債入札への需要が高まった。 2年物変動利付債(発行額130億ドル)への需要はさらに強かった。

ED&Fマン・キャピタル・マーケッツの米金利セールス責任者、 トーマス・ディガロマ氏は「安全のため国債が買われている。欧州が再 びリセッション(景気後退)に陥るとの懸念がある」と指摘。入札につ いては「市場は高い利回りを求めていた。実際にそうなったため、資金 が流入した」と述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後3時44分現在、10年債利回りは前日比5ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01%)低下の2.70%と、13日以来の大幅な低下。同年債(表 面利率2.75%、2024年2月償還)価格は14/32上げて100 14/32。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は反落。5週間ぶりの安値となった。米国 の景気回復の兆しを背景に金融当局が緩和縮小を継続するとの観測が強 まり、価値保存手段としての金買いが減退した。2月の米耐久財受注受 注額は2.2%増と、市場予想を上回る伸びとなった。

ロジック・アドバイザーズのパートナー、ビル・オニール氏は電話 インタビューで、「耐久財受注の数字は予想よりも強かった。それが市 場の重しになっている」と指摘。「当局が速いペースで引き締めに向か うとの見方も引き続き圧迫要因だ」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物6 月限は前日比0.6%安の1オンス=1303.40ドルで終了。一時は1300.80 ドルと、中心限月としては先月14日以来の安値をつけた。

◎NY原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は反発。米石油受け渡し拠点であるオク ラホマ州クッシングで在庫が8週連続で減少し、ガソリン需要が3カ月 ぶりの水準に増加したことが買いを誘った。

ストラテジック・エナジー・アンド・エコノミック・リサーチ(マ サチューセッツ州ウィンチェスター)のマイケル・リンチ社長は「クッ シングの在庫は引き続き減少している。在庫統計で特筆すべきなのは強 いガソリン需要だ。市場は現在、景気や石油需要により強気になってい る」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物5月限は前日 比1.07ドル(1.1%)高の1バレル=100.26ドルで終えた。

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