NY外為:ユーロ下落、ECB政策を見極めへ-円は上昇

ニューヨーク外国為替市場ではユー ロが対ドルで続落。域内の経済指標がまだら模様の回復を示唆する中で 欧州中央銀行(ECB)が追加策に動くかどうか、市場参加者は見極め ようとしている。

オーストラリア・ドルは上昇。豪準備銀行(中銀)のスティーブン ス総裁が鉱業主導の需要増加から内需中心へと移行する初期の兆候が見 られると述べ、年内に国内経済の勢いが強まる可能性があるとの見通し を示した。ユーロは対ドルで3週間ぶり安値に近づいた。ECBの政策 委員会メンバー、スペイン銀行(中銀)のリンデ総裁は、デフレリスク は高くはないとした上で、必要に応じてECBは政策緩和に動くと述べ た。スウェーデン・クローナは主要通貨に対して値下がり。製造業信頼 感指数の低下が嫌気された。

クレディ・アグリコルのマクロストラテジスト、マーク・マコーミ ック氏(ニューヨーク在勤)は「ECBは向こう数カ月に政策緩和に動 くことに前向きになっているとの楽観が、市場では若干強まりつつあ る」とし、「ここ2日間の政策当局者の発言が大きく影響している」と 続けた。

ニューヨーク時間午後5時現在、ユーロは対ドルで前日比0.3%安 の1ユーロ=1.3781ドル。一時1.3777ドルを付けた。対円では0.5%下 げて140円63銭。円は対ドルで0.2%高の1ドル=102円04銭。

豪ドルは米ドルに対し0.7%高の1豪ドル=0.9226米ドル。一 時0.9245米ドルと、昨年11月22日以来の高値を付けた。

クローナ、ユーロ

クローナは主要31通貨中で最大の下げ。スウェーデンの3月の製造 業信頼感指数は99.8と、前月の103(改定値)から低下した。市場予想 は104だった。

シティグループのストラテジスト、ジョッシュ・オバーン氏は26日 付の調査リポートで、「3月はスウェーデンの産業分野の大半で信頼感 が低下し、既に動きの鈍い同国の景気回復が勢いを失いつつあるとの懸 念が強まった」と指摘した。

クローナは対ドルで1%安の1ドル=6.4674クローナ。対ユーロで は0.7%下げて1ユーロ=8.9122クローナ。

ユーロは前日も下落していた。欧州一の経済大国であるドイツの企 業景況感指数が3月に低下したことを受けた。

ECB政策委員会メンバー、スロバキア中央銀行のマクチ総裁は25 日にブラチスラバで、ユーロは年末までに下落する可能性があるとの見 解を示し、「ECBには多くの手段があり、その一つはシステムに流動 性を供給することだ」と述べた。

ドル・円相場

ドル・円の6カ月物オプションのインプライド・ボラティリティ( IV、予想変動率)は9.0525%。24日には8.995%と、終値ベースで は13年1月以来の低水準となった。

本田悦朗内閣官房参与は25日のインタビューで、日本銀行が追加緩 和に踏み切る場合には、「市場からせがまれる形」ではなく、「かなり 先制的にやると決めた以上はしっかりやると思う」と述べた。具体的に は5月中下旬を節目として挙げた。

原題:Euro Falls as Traders Weigh Outlook for ECB; Swedish Krona Drops(抜粋)

--取材協力:Andrea Wong.

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