【今日のチャート】日銀追加緩和でも昨年の再現ならずか

日本銀行の黒田東彦総裁が過去最大 規模の金融刺激策の拡大を検討しているとの見方にもかかわらず、トレ ーダーは日銀の追加緩和によって昨年のような円下落が再現されること はないとみている。

今日のチャートは、ドル・円相場の6カ月物インプライドボラティ リティ(IV、予想変動率)が2013年1月以来の低水準となったことを 示している(紫の折れ線)。ブルームバーグ・ニュースが実施したエコ ノミスト調査の結果によれば、4月の消費税率引き上げの影響を緩和す るために日銀が次の2四半期以内に緩和策を拡大すると70%が予想して いる。

終値ベースで見ると、ドル・円相場の6カ月物IVは過去1年 で2.9ポイント低下。G10通貨の組み合わせでは低下の幅が最も大き い。先物トレーダーは先週、円の一段安を見込む取引を過去3年で最も 大きく減らした(白い棒線)。ドル・円相場は水色の折れ線で示した。

みずほ証券の末広徹マーケットエコノミストは、日銀が追加緩和に 踏み切るという見方が一段と広がっているが、13年の状況が繰り返され ると見込んでいる市場参加者はほとんどいないと話す。

円の対ドル相場は昨年4月4日、黒田総裁が前例のない緩和策を打 ち出したことを受けて、08年10月以来の大幅安となった。円は昨年18% 下げ、1979年以来で最大の年間下落率を記録した。

原題:Yen Volatility Subsides as Traders Snub Kuroda: Chart of the Day(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE