TOPIX3日続伸、米消費期待で輸出高い-増税控え食品も

東京株式相場は上昇、TOPIXは 3日続伸した。米国の個人消費改善への期待で輸送用機器や機械、精密 機器など輸出関連株が上げ、国際銅市況の上昇が好感された非鉄金属株 も高い。消費税増税を前に、食品株も堅調。

TOPIXの終値は前日比8.37ポイント(0.7%)高の1172.07、日 経平均株価は53円97銭(0.4%)高の1万4477円16銭と反発した。

しんきんアセットマネジメント投信の藤原直樹運用部長は、米国で は「雇用の回復が住宅投資につながり、それを担保として消費が増える というサイクルが戻りつつある」と指摘。投資家は景気に対し自信を持 っており、「景気指標はまだら模様であっても、良い指標の方に反応し てくる」と言う。

米民間調査機関のコンファレンス・ボードが25日に発表した3月の 消費者信頼感指数は、82.3と前月の78.3(速報値78.1)から上昇 し、2008年1月以来の高水準となった。ブルームバーグがまとめたエコ ノミスト予想の中央値は78.5。全米20都市を対象にした1月のスタンダ ード・アンド・プアーズ(S&P)/ケース・シラー住宅価格指数は、 前年同月比で13.2%上昇した。

一方、きのうのニューヨーク銅先物は、世界最大の金属消費国であ る中国の経済成長策で需要が改善するとの見方を背景に、2%高と昨 年12月4日以来の大幅高を記録した。

米経済統計の堅調や為替の落ち着き、商品市況高を材料に、東証1 部33業種の上昇率上位に機械や電機、輸送用機器など輸出セクターが並 び、非鉄も入った。また、TOPIXの上昇寄与度上位では食品、医薬 品株が顔を出した。三菱UFJモルガン・スタンレー証券の三浦誠一投 資ストラテジストは、消費税増税を前に様子見の投資家も多く、「景気 敏感株より食品株など業績の変動が少ないディフェンシブ株に買いが集 中している」と話していた。

200日線が上値抵抗

この日は幅広い業種に買いが先行、日経平均は朝方に一時146円高 まであった。その後一時マイナス圏に転じるなど失速し、午後はこう 着。チャート分析上は、投資家の長期売買コストである200日移動平均 線(1万4513円)を終値で抜け切れず、上値抵抗線となっている。

きょうは3月決算企業の権利付き最終売買日だった半面、機関投資 家、ファンドなどには決算対策時期と期末・年度末特有の売買が交錯し ている。国内では、新年度入り早々の消費税率引き上げ後の景気に対す る警戒感も強く、最近は「株価指数の動きと騰落銘柄数の見た目の体感 温度が違う」としんきんアセットの藤原氏。大和住銀投信投資顧問の門 司総一郎チーフ・ストラテジストは、「買い手があまりいない。消費税 率引き上げの影響を見てみたいというのが影響している」と言う。

東証1部33業種は保険、機械、精密、非鉄、食料品、ガラス・土石 製品、輸送用機器、電機、不動産など26業種が上昇。その他金融、情 報・通信、倉庫・運輸、陸運、電気・ガスなど7業種は下げた。売買代 金上位ではトヨタ自動車、日立製作所、ソニー、JT、アステラス製 薬、三菱重工業が高い。ソフトバンク、大和ハウス工業、ANAホール ディングス、日東電工は安い。

東証1部の売買高は24億4427万株、売買代金は2兆3599億円。値上 がり銘柄数は1080、値下がりは606。この日マザーズ市場に新規上場し た医療・福祉向け人支援ロボットを手掛けるCYBERDYNE(サイ バーダイン)の初値は、公開価格の2.3倍となる8510円だった。キャラ クターを使った広告・マーケティングプランの企画立案を行うディー・ エル・イーも上場、初値は公開価格の2倍だった。

--取材協力:竹生悠子、Anna Kitanaka.

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