寂しいキエフのトレーダー、動乱で秋風吹くウクライナ金融市場

ウクライナのドラゴン・キャピタル に勤める債券トレーダーのフョードル・バグネンコ氏にとって、債券を 売るのは孤独な仕事になった。

冷戦終了後で最悪の東西対立を引き起こしたウクライナ危機。その 震源地となった首都キエフの独立広場から徒歩20分ほどの7階建てビル に、バグネンコ氏の職場はある。昨年は1日に2000万ドル(約20億5000 万円)を超える取引があったものだが、旧政権が崩壊して以降は1件の 取引も成立しない日がある。ウクライナの金融資産の取引はすっかり干 上がってしまった。

「5ポイント以上の値下がりでも買い手が全く現れない日が何日も ある」と同氏は14日、朝の会議へ向かいながら話した。

つい最近までウクライナは新興市場の中で最もホットな一角を占め ていた。ドル建て債の投資リターンは2012年にプラス24%となり、フラ ンクリン・リソーシズなどの機関投資家が海外から押し寄せた。それが 昨年になってウクライナへの影響力をめぐるロシアと西欧の綱引きが始 まり、リターンはマイナスに転落した。

ウクライナ取引所のウェブサイトに掲載されたデータによると、規 制対象の社債の取引は今年に入って1億1100万フリブナ(約10億5000万 円)相当と前年同期の約4分の1になっている。

原題:Loneliness of Kiev Trader Shows Bond Market Overrun by Protests(抜粋)

--取材協力:Boris Korby、Andras Gergely、Daryna Krasnolutska、Lyubov Pronina、Marton Eder、Natasha Doff.

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