大気汚染に起因する死者、エイズや糖尿病上回る-WHO報告

大気汚染に起因する死者が2012年に 世界で約700万人に上り、エイズや糖尿病、交通事故による死者の合計 を上回ったことが、国連世界保健機関(WHO)の報告書で明らかにな った。

WHOが25日発表したリポートによると、世界の死者の8人中1人 の死因が汚染された大気中での呼吸に関連し、世界最大の環境衛生面の リスクとなっている。大気汚染に起因する死者数は従来の推計の約2倍 に上っている。

呼吸器疾患や心臓発作、脳卒中、がんなど大気汚染の死に至る危険 性のある影響についての理解が以前よりも深まったため、WHOは統計 値を修正した。リポートによると、アジアでは12年の大気汚染関連の死 者数のうち70%以上を所得水準が低いか、中程度の国々が占めた。

WHOの公衆衛生・環境・健康の社会的決定要因担当局のディレク ター、マリア・ネイラ氏は文書で「現在、大気汚染以上に世界の人々の 健康に影響を及ぼすリスク要因はあまりない」と指摘。「調査結果は、 大気を浄化するために協調して行動する必要があることを示唆してい る」と述べた。

WHOによると、12年には屋内の空気の汚染に起因する死者が 約430万人、屋外大気汚染に関連する死者は約370万人だった。屋内と屋 外の死者数の一部は重複している。従来の推計は屋内の空気の汚染に起 因する死者が04年時点で約200万人、屋外大気汚染に関連する死者は08 年時点で約130万人。

原題:Tainted Air Kills More Than AIDS, Diabetes, WHO Report Shows(抜粋)

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