ドイツ銀:中国の民間企業株、国有企業株よりリスク大きい

ドイツ銀行の新興市場担当ストラテ ジスト、ジョンポール・スミス氏は2010年以来、中国国有企業株を買う ことの危険性について指摘してきた。だが、現在ではバリュエーション (株価評価)が急上昇する中、民間企業株の方が投資家へのリスクが大 きいとの考えを示した。

中国経済への政府介入をめぐるスミス氏の警告は、資産運用会社に よる中国国有企業株離れの前兆となった。投資家がサービスや消費財を 販売する民間企業の株式に資金を投じた結果、MSCI中国指数のテク ノロジー株のバリュエーションは今月に入り金融株の7倍と、格差は01 年以来で最大となった。

ロンドン在勤のスミス氏は18日の電話取材に対し、「私がリスクが 非常に高いと考えているのは、中国国有企業株の低いバリュエーション ではなく、その他の株式の高いバリュエーションだ」と指摘。投資家は 「比較的少数の銘柄に殺到している」と述べた。

アジア最大のインターネット企業テンセント・ホールディングス (騰訊)や粉ミルクメーカーの合生元国際など民間企業株は上昇してい る。中国経済の重心がサービスや個人消費に移る中、これらの銘柄が最 大の恩恵を受けると投資家が予想した。

スミス氏は10年12月、長期投資家に対し、企業部門への政府介入や 経済成長の鈍化を理由に、中国を含む新興市場株をアンダーウエイトと するよう勧めていた。

MSCI新興市場指数はそれ以降13%下げ、ハンセン中国企業株( H株)指数は25%下落。これに対し、先進国株で構成されるMSCI世 界指数は35%上昇している。

原題:Deutsche Bank’s Concern Shifting Away From SOEs: China Overnight(抜粋)

--取材協力:Rita Nazareth.

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