スクリン次期社長:業界で提携活発化も-東京エレクの動き影響

半導体製造装置メーカー、大日本ス クリーン製造の垣内永次・次期社長は、米アプライド・マテリアルズが 同業の東京エレクトロンを買収する影響で、業界内の他の競合メーカー の間で今後、資本提携も含めた協業関係の構築を模索する動きが本格化 してくるだろうとの見方を示した。

大日本スクリーン取締役で4月1日付の社長昇格が決まっている垣 内氏は24日、京都市内の本社でのインタビューで、業界を代表する有力 企業である2社の統合について「想定していなかったシナリオ。インパ クトは大きい」と述べた。各社の間でいろいろな動きがこれから顕在化 してくるとした上で、「まったく何もなしということはたぶんないと思 う」と話した。

半導体製造装置国内最大手の東京エレクトロンと世界最大手のアプ ライド・マテリアルズは昨年9月、統合で合意したと発表。コスト削減 や開発投資の拡大につなげ、世界的な競争力の強化を目指すとしてい た。14年半ばから後半をめどに経営統合する予定。大日本スクリーンは 多岐にわたる半導体製造工程のうち洗浄装置などで世界トップシェアを 持ち、こうした特定の事業分野で主に東京エレクと競合している。

垣内氏は東京エレクとアプライドの2社が統合し、半導体製造の大 半の工程でトップシェアを握ったとしても顧客である半導体メーカーは 「サプライヤーが1社になることを喜ばないだろう」とし、スクリンの ような一部分野に特化したメーカーでも対抗できるとの考えを示した。

圧倒的なシェアを持つことになる2社に数字で対抗するのは難しい が、技術的な相乗効果も見込まれるような相手であれば、「コラボの仕 方というのは考えたい」とも話した。連携の内容としては「資本提携も 含む」としたが、技術提携などより緩やかな連携もあり得ると述べた。

大日本スクリーンは2月、広報・IR担当の取締役だった垣内氏を 社長に昇格させる人事を発表。若返りを図り、経営環境の変化に迅速に 対応してグループの成長を加速させる狙いがあるとしていた。垣内氏 は59歳。1978年天理大学卒。他社での勤務を経て81年に大日本スクリー ン入社。05年に執行役員に就任し、IRのほか子会社社長や半導体機器 事業部門のトップなどの役職を歴任していた。橋本正博社長は代表権の ない副会長に就任する。

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