3月24日の米国マーケットサマリー:株は続落、ユーロは上昇

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。 (表はNY午後4時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.3841   1.3794
ドル/円            102.17   102.25
ユーロ/円          141.41   141.04


株                 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率
ダウ工業株30種       16,276.69     -26.08     -.2%
S&P500種           1,857.45      -9.07     -.5%
ナスダック総合指数    4,226.39     -50.40    -1.2%


債券          直近利回り 前営業日比
米国債2年物      .43%        +.01
米国債10年物     2.73%       -.01
米国債30年物     3.57%       -.04


商品 (中心限月)                     終値   前営業日比 変化率
COMEX金     (ドル/オンス)  1,311.10    -24.90   -1.86%
原油先物         (ドル/バレル)   99.39      -.07     -.07%

◎NY外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場では、ユーロがドルに対し2週間余りで 最大の上げ。テクニカル要因からドル売り注文が発動したとみられてい る。またウクライナをめぐる緊張が軍事行動にエスカレートするとの懸 念が和らいだことも、ユーロの買いにつながった。

円はユーロに対して下落。消費税増税の影響を軽減するために日本 銀行が緩和策を拡大するとの見方が広がった。オーストラリア・ドルは 主要通貨の大半に対して値上がり。ユーロはドルに対し一時2週ぶり安 値に近づく場面もあった。ドイツの製造業活動を示す指数の低下が手掛 かりとなった。

チャプデレーン(ニューヨーク)の為替責任者、ダグラス・ボース ウィック氏は「対ドルでのユーロ買いへの関心は続いており、きょうは 終値で1ユーロ=1.3800ドルを上回ると見込まれる」とし、「制裁発表 は政治劇であり、実際の効力はあまりないという考えに市場は慣れつつ ある。ロシアは軍事衝突なしにクリミアを併合するとの見方が強まりつ つある」と述べた。

ユーロは対ドルで一時前週末比0.6%高の1ユーロ=1.3876ドル と、日中ベースでは6日以来の大幅な上昇率となった。ニューヨーク時 間午後2時半現在は0.3%高の1.3838ドル。この日は1.3760ドルまで下 げる場面もあった。円は対ドルでほぼ変わらずの1ドル=102円20銭。

◎米国株式市場

24日の米国株は続落。米製造業景気指数が前月から低下したほか、 複数の金融機関がロシアはリセッション(景気後退)に突入するとの見 方を示したことが手掛かり。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価指 数は前営業日比0.5%安の1857.44ポイント。ダウ工業株30種平均 は26.08ドル(0.2%)下げて16276.69ドル。

ミューチュアル・ファンド・ストアのクリス・ボウファード最高投 資責任者(CIO)は、「予想通りの変動ではあるが、気がかりな展開 だ。堅調だった分野で突然の不信感が生じるとなおさらだ」と述べた。

◎米国債市場

米国債市場では5年債と30年債の利回り差が2009年以降で最小とな った。景気回復につれ、連邦公開市場委員会(FOMC)が予想より早 く量的緩和を終了し利上げに踏み切るとの思惑が背景にある。

5年債利回りは1月以来の高水準に上昇した後、上昇幅を縮小し た。オバマ米大統領は欧州に到着し、クリミア併合を完了したロシアは ウクライナとの国境地帯に大規模な兵力を展開している。朝方はシカゴ 連銀の全米活動指数が予想を上回ったため、米国債は下落した。財務省 は今週、総額1090億ドルの通常国債および変動利付国債を発行する。そ のうち、25日の2年債入札の規模は320億ドル。

GMPセキュリティーズのストラテジスト、エイドリアン・ミラー 氏は「予想よりも早い利上げを見込んだ取引が増えている。特に5年債 と30年債で利回り曲線が著しくフラット化している。FOMCのタカ派 色が強まっているとの見方が再び強まっていることを反映している」と 述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後3時37分現在、5年債利回りは前営業日比2ベーシスポイント(b p、1bp=0.01%)上昇の1.73%。一時は1.77%と1月9日以来の高 水準を付けた。同年債(表面利率1.5%、2019年2月償還)価格は3/32 下げて98 29/32。

30年債利回りは4bp低下の3.57%。10年債利回りは1bp下げ て2.73%。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は反落。13週間ぶりの大幅安となった。米 金利上昇の見通しを背景に価値保存手段としての金買いが後退した。

ビジョン・ファイナンシャル・マーケッツ(シカゴ)の金属取引担 当ディレクター、デービッド・メーガー氏は電話インタビューで、「金 利上昇の環境下では、人々は金を選好しない」と指摘。「クリミアをめ ぐる懸念は残るものの、安全逃避先資産を買い求める理由になるような 衝突激化は起きていない」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物6 月限は前週末比1.9%安の1オンス=1311.10ドルで終了。昨年12月19日 以来の大幅下落となった。一時は1308.40ドルと、中心限月としては先 月20日以来の安値をつけた。

◎NY原油先物市場

ニューヨーク原油相場は小幅続伸。ヒューストン運河の閉鎖に伴い メキシコ湾岸の製油所で操業に支障が生じる恐れがあるとの懸念から買 いが入った。同運河は22日の事故で燃料漏れが起こり、閉鎖されてい る。

エナジー・アナリティクス・グループのディレクター、トム・フィ ンロン氏は「閉鎖は湾岸の製油所への原油輸送に影響するだろう。原油 相場を押し上げ、クッシングの在庫はさらに減少するだろう」と述べ た。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物5月限は前営業 日比14セント上昇し1バレル=99.60ドル。

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