NY外為:ユーロ上昇、ウクライナ緊張は激化しないとの見方

ニューヨーク外国為替市場では、ユ ーロがドルに対し2週間余りで最大の上げ。テクニカル要因からユーロ 買いが発動したとみられている。またウクライナをめぐる緊張が軍事行 動にエスカレートするとの懸念が和らいだことも、ユーロの買いにつな がった。

円はユーロに対して下落。消費税増税の影響を軽減するために日本 銀行が緩和策を拡大するとの見方が広がった。オーストラリア・ドルは 主要16通貨全て対して値上がり。ユーロはドルに対し一時2週ぶり安値 に近づく場面もあった。ドイツの製造業活動を示す指数の低下が手掛か りとなった。為替相場のボラティリティを測る指数は1年3カ月ぶり低 水準となった。

チャプデレーン(ニューヨーク)の為替責任者、ダグラス・ボース ウィック氏は「対ドルでのユーロ買いへの関心は続いている」とし、 「制裁発表は政治劇であり、実際の効力はあまりないという考えに市場 は慣れつつある。ロシアは軍事衝突なしにクリミアを併合するとの見方 が強まりつつある」と述べた。

ユーロは対ドルで一時前週末比0.6%高の1ユーロ=1.3876ドル と、日中ベースでは6日以来の大幅な上昇率となった。ニューヨーク時 間午後5時現在は0.3%高の1.3839ドル。この日は1.3760ドルまで下げ る場面もあった。

ユーロは対円では0.3%高の1ユーロ=141円48銭。円は対ドルでほ ぼ変わらずの1ドル=102円24銭。

ボラティリティ低下

主要9通貨の組み合わせの3カ月物インプライドボラティリティ (IV、予想変動率)に基づくドイツ銀行の通貨ボラティリティ指数 は11ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の7.02%と、2012 年12月17日以来の低水準。過去1年間の平均は8.58%。

マークイット・エコノミクスが発表した3月のドイツの製造業購買 担当者指数(PMI)は53.8と、前月の54.8から低下した。ブルームバ ーグがまとめたエコノミスト予想は54.5だった。これを手掛かりにユー ロは一時下落した。この日はまた、フランスの製造業活動を示す指数 が2011年6月以来の高水準に上昇したことに反応して、ユーロが上昇す る場面もあった。

マークイットによれば、ユーロ圏の3月の製造業景気指数は53.0と 前月の53.2から低下した。

ソシエテ・ジェネラルのシニア為替ストラテジスト、セバスチャ ン・ゲーリー氏(ニューヨーク在勤)は「ストップロス(損切り)の発 動が相次いだ」と述べた。

日銀政策と円

豪ドルは対米ドルで0.6%高の1豪ドル=0.9130米ドル。一 時0.9150米ドルと、昨年12月11日以来の高値を付けた。対円では0.5% 上げて93円37銭。一時93円56銭と、3月10日以来の高値を付けた。

円は豪ドルに対し一時2週間ぶり安値を付けた。日銀が消費税増税 の影響を軽減するため緩和策を拡大するとの見方が広がった。

日銀の岩田規久男副総裁は24日の講演で、日本経済の最大の問題は デフレだとし、デフレは円高要因になると述べた。また6日には参院予 算委員会での答弁で、2%物価目標の実現がダメになれば必ず調整する と語った。

原題:Euro Advances Amid Bets Ukraine Tension Contained; Aussie Climbs(抜粋)

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