ガレージ操縦席に機長が示した愛情-バーチャル飛行が魅惑か

フライトシミュレーター(模擬飛行 装置)を使って航空機の操縦を仮想体験できるバーチャル航空会社カリ フォルニア航空は、サンフランシスコからメルボルンに広がる路線ネッ トワークで、今月これまでに690回のフライトを運航した。もちろん一 度も離陸することはない。

同社の147人の「パイロット」は最新鋭のボーイング機およびエア バス機のバーチャルモデルを操縦する。オーナーのブレント・ベイン氏 によれば、パイロットらはバーチャル管制官からの指示を模擬体験した り、コックピット(操縦席)の機器や他の航空機を詳細に観察したりす ることが可能だ。

8日に消息を絶ったマレーシア航空370便の機長が自宅に所有して いた手製のフライトシミュレーターは、事件の手掛かりを探るために調 査当局によって押収された。

ガレージをバーチャルコックピットに改造するため、中古の航空機 部品や薄型ディスプレー、既製のソフトウエアに数万ドルの出費を惜し まない愛好者の国際コミュニティーにとって、不明機の機長の趣味は決 して珍しいものではない。

個人用のフライトシミュレーターは、ジェット旅客機の操縦をプロ グラムする方法を含めて、運航の基本を習得する手段を提供する。

マサチューセッツ工科大学(MIT)のジョン・ハンスマン教授 (航空宇宙学)はインタビューで、「彼らは『ダンジョンズ・アンド・ ドラゴンズ』のロールプレイ・ゲームを行う代わりに、バーチャル空間 でバーチャル航空会社のためにバーチャル航空機を操縦している」と指 摘。マレーシア航空370便のコックピットに侵入した何者かがパイロッ トから操縦かんを奪うと同時に通信システムのスイッチを切り、巡航速 度で7時間飛行したとすれば、その人物が訓練学校に通わずにノウハウ を習得した可能性もあると語った。

原題:Malaysian Pilot’s Simulator Shows Passion for Garage Cockpits(抜粋)

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