ボルカー・ルールによる銀行のコスト、最大43億ドルに-OCC

米通貨監督庁(OCC)の調査リポ ートによると、銀行の自己勘定取引を規制する「ボルカー・ルール」の 導入で、OCC監督下の国法銀行に生じるコストは最大43億ドル(4400 億円)に上る見通しだ。銀行が規制対象となる投資資産について損失覚 悟の売却を余儀なくされるためだ。

OCCは20日に公表した資料で、同庁が監督する銀行の負担は4 億1300万-43億ドルになるとの試算を示した。一部のローン担保証券 (CLO)など特定の投資制限への対応がコストの大半を占める見通 し。負担を迫られる銀行の大多数は資産100億ドル超で、最大7行のコ ミュニティーバンクが含まれる可能性があるという。

資料は「コスト見通しの範囲は、最終的な細則が銀行の投資先の市 場価値に与える影響の不透明性を主に反映している」とした上で、細則 を受けて市場価値は「最大5.5%減少する可能性がある」と記した。

OCCによれば、こうした市場価値の目減りを考慮した上で、規制 対象の資産売却による銀行のコストは最大36億ドルと推計される。残り はコンプライアンス(法令順守)や報告上の負担(最大5億4100万ド ル)などとなっている。

今回の分析は大手46行を中心とするOCCの監督下の銀行だけに照 準を合わせており、米連邦準備制度理事会(FRB)や米証券取引委員 会(SEC)など他の金融監督機関に関連するコストは含まれていな い。

原題:Volcker Rule to Cost Banks as Much as $4.3 Billion, OCC Says (1)(抜粋)

--取材協力:Craig Torres、Michelle Jamrisko、Dave Michaels.

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